「みなとのもり公園（神戸震災復興記念公園）」（神戸市中央区小野浜町）で5月4日・5日、「アースデイ神戸2016」が開催される。

ボランティア説明会の参加者ら

　1970年にアメリカで始まった「アースデイ」は地球環境の問題について考える日として、現在までに世界各国、各地域で展開されている。同市での開催は2007年に始まり、今年で10年目。「環境」「国際協力」「食育」「子育て」「スローライフ」などをテーマに自然に触れられる場を目指す。昨年は2日間で約4900人が来場。

　会場では、約100店のエコロジーグッズやフェアトレードの物販ブースやオーガニック食材などを使った飲食ブースを展開。「ごみゼロ」を目指し、来場者が飲食の際に「マイ食器持参」もしくは「リユース食器（有料貸し）」を利用するシステムを導入する。自然を生かした手作りや体験ができるワークショップなどのブースのほか、スタッフが会場を案内するガイドツアー、芝生の上で聴くライブも開催。大量のエネルギーに頼り過ぎない暮らしを考える「トランジションタウン」エリア、震災を経験した神戸から発信する「復興応援エリア」なども展開する。

　アースデイライブには、4日＝「アフリカ隊」「グラサンズ」、金佑龍（キムウリョン）さん、5日＝総合工作芸術家「だるま森＋えりこ」、シンガー・ソングライターの石田裕之さん、「Malu de Dames」が出演する。

　同実行委員会の実行委員長・東晃佑さんは「熊本地震が起こり、急きょ、募金活動、防災の提案、エネルギー問題に対する提案をすることに決めた。募金についてはアースデイ神戸の思いとして『支援の手が届きにくいところに。送金先の顔がはっきり見えるところに』と考えており、それに合った支援先を見つけることができた。当日は募金箱を設けているので、ご協力いただければ」と呼び掛ける。

　開催時間は、4日＝11時～17時、5日＝10時～16時。雨天決行。入場無料。