将来の船舶職員を養成する海技教育機構(神奈川県横浜市)の練習帆船「日本丸」と練習汽船「大成丸」が8月19日、新港第1突堤(神戸市中央区新港町1)に入港し、歓迎セレモニーが開催された。
日本丸は1984(昭和59)年2月に住友重機械工業浦賀工場で進水した練習帆船。4檣バーク型で2,570総トン、全長110.09メートル。村田信船長や飯島伸雄機関長ら士官・乗組員157人が乗船し、7月23日東京出港後、門司・博多・神戸・佐世保・横須賀を経て東京に至る9月20日まで、国内沿岸において航海訓練を行っている。
大成丸は2013年7月に三井造船玉野事業所で進水した練習船。3,990総トン、全長91.28メートル。奥知樹船長や山本訓史機関長ら士官・乗組員44人が乗船し、7月4日神戸出港後、大阪・横須賀・函館・千葉・神戸・青森・横浜を経て東京に至る9月20日まで、国内沿岸において航海訓練を行っている。
セレモニーでは、神戸市港務艇による出迎えと神戸市消防艇による歓迎放水が行われた。日本丸の村田船長は「今練習船に乗っている彼らは明日の日本の海運を背負って立つ若者ばかり。(セレモニーの開催は)大きな励みになるのでは」とあいさつした。
孫が日本丸に乗っているという明石市在住の女性は「こんな立派な船に乗っているのかと思うとうれしい。慣れない船上での団体生活がつらいのではないかと心配していたが、顔を見てほっとした」と笑顔を見せていた。
8月25日の日本丸出港時には神戸市消防音楽隊による演奏など出港セレモニーを予定。日本丸は神戸寄港中の日没~22時、船体イルミネーションを行うという(雨天消灯)。