「水面1メートルから広がる」カヤック写真展-モンベルで始まる

会場には約20点の写真を展示する

会場には約20点の写真を展示する

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 アウトドアブランドの「モンベルクラブ神戸三宮店」(神戸市中央区伊藤町、TEL 078-327-5455)で5月16日、細田直之さんの写真展「水面1メートルから広がる世界」が始まり、初日に細田さんがトークショーを行った。

 同展は、細田さんがユーコン・テリトリーやノースウエス・テリトリー、アラスカなどをカヤックで旅した際に撮影した写真を展示するもの。ビッグサーモンリバー、秋のユーコン川の川旅とマッケンジーリバーから北極海に出る旅の3部構成で、計22点を展示する。

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 トークショーで、細田さんは「北極海に行くと以前行った時よりも波が高くなっていた。地球温暖化で北極の氷が解けているのを実感した瞬間だった」と明かした。「数年前までは透明感のある黄色一色だった紅葉も、今は紅葉が進むスピードがまばらになり、くすんでいるように見えるのが残念」とも。

 約20年前にカヤックと出会ったという細田さん。カヤックに乗って旅をすることの魅力を「きのこ類や魚など、旬と自然の恵みを感じられる。考えることは何もなく、ものすごく単純な世界だが、そうした生活を続けていると日々心が洗われていくのが分かる。カヤックは少年の時に夢見たことが実現できる場所」と話す。

 会場から、「つらいことは何か?」と問われた細田さんは「GPSを持っていても、地図を持っていても、自分がどこにいるのか分からなくなる時がある。嵐が来ると本当につらい。一人で寂しくなった時は、回りに誰もいないから大きな声を出して泣く(笑)」という答えに会場から笑いが漏れる一幕も。

 一度川に入ったら短くて2週間ほど、長い時は90日間入ったままだという細田さんは「旅をしている感じを私なりに表現した。見る人に少しでもその空気感と水面1メートルの世界が伝わり、一緒にカヤックの旅をした気持ちになっていただければうれしい」と締めくくった。

 営業時間は11時~20時。入場無料。同展は今月31日まで。