プロ用のネイル用品を扱う「NES NAIL PRO SHOP三宮店」(神戸市中央区三宮町1)で11月11日、福祉ネイリストを養成する「SMBA福祉ネイリスト説明会」が開かれた。主催はSMBA神戸元町校(三宮町2、TEL 078-599-9773)。
介護施設などで高齢者向けのネイルケアやネイルアートを行う福祉ネイリストを養成する同校。全国に23校あり受講者は200人を超えるが、神戸での説明会は初めて。当日は、初心者からネイリスト資格者まで15人が参加した。
高齢者向けに施術する場合、サービスの一つとして行うハンドトリートメントの力の入れ方によってはあざになってしまうなど、通常のネイルサロンとはサービス内容などが異なる福祉ネイル。認知症などを患っている利用者は爪にデコレーションしたストーンを口に入れてしまうことがあるため、アートはアクリル絵の具やシールを用いる工夫も施すという。
講師を務めた同校の平栗有紀さんは「福祉ネイリストはボランティアのイメージが強いが、確かな技術を生かし仕事として確立していきたい。ネイルの力がもたらす変化を知っていただき、やりがいをともに感じられる仲間と一緒に、もっと神戸で福祉ネイルを広げていきたい」と笑顔を見せる。
福祉ネイリストになるには認定校でカリキュラムを修了し、卒業試験に合格する必要がある。費用は、初心者コース(21時間の講習と実地研修)=11万5,900円~、JNEC2級以上コース(10時間の講習と実地研修)=4万9,700円~。