神戸市が12月7日、「スターバックス コーヒー ジャパン」(東京都品川区)、近畿大学(大阪府東大阪市)と連携し、「地域資源循環モデルを構築するための実現可能性調査」を始める。
ごみ処理量削減による「環境貢献都市KOBE」実現を目指して取り組む同調査。街路樹の剪定枝や神戸市内のスターバックスコーヒー5店舗から出される豆かす、紙コップなど植物性廃棄物を原料に、同大学が次世代型固形燃料「バイオコークス」を製造。有効活用策を探る。
「バイオコークス」は、稲わらや間伐林、食品残さなど再生可能な植物由来の有機性資源で作る固形燃料。光合成を行う植物資源が原料のため、CO2排出量ゼロの次世代エネルギーとして期待されている。
期間中、豆かすなどの原料は約1トンを想定する。製造したバイオコークスの活用法については検討中という。
同市環境局事業系廃棄物対策部長の澤田靖さんは「廃棄物から一つの生産品を生み出す試み。環境施策の一環として進めていきたい」と話す。
同大学バイオコークス研究所所長の井田民男教授は「エネルギーの地産地消がテーマ。水平展開を始めるためにも成功例を作りたい」と意欲を見せる。
期間は2月28日まで。