神戸で「ミニチュア古民家」作品展-「古きよき日本」を表現

会場にはミニチュア古民家作品約20点を展示する

会場にはミニチュア古民家作品約20点を展示する

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で5月26日、企画展「ミニチュア『古民家展』~懐かしい故郷の再現~」が始まった。

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 同展は、中谷高志さん日出子さん夫妻のミニチュア古民家作品約20点を展示するもので、製作に4カ月かかったという京都の町家をイメージした作品も展示。昔懐かしい農村のかやぶき家屋や縁側、井戸などを再現した作品の中には蚊取り線香や蚊帳、いろりなどもあしらうなどで「古きよき日本」を表現。中には実際に水を流し回る水車小屋も。

 材木を切断したものや布などを材料に製作した作品は「あかり」がテーマ。作品を作り始めたきっかけは阪神・淡路大震災だったという。高志さんは「震災で淡路島にあった実家は全壊した。自分が生まれた場所がなくなるのは辛く、見ていられなかった。何とか形にしておいて置けないかと思ったのがミニチュアの古民家を作り始めたきっかけ」と当時を振り返る。

 作品を持って小学生に授業をすることもあると話す2人。「今の小学生は『こたつに練炭を入れる』『冬は湯たんぽ』などと話しても知らない」と高志さん。日出子さんは「機械で作ったものはきれいすぎて『味』がない。反対に手作りは心に響く。手作りの温かみを知ってもらいながら『昔の暮らし』を伝えていきたい」と話す。

 夫妻は作品製作の魅力を「出来上がったときの達成感が魅力。頭の中にあるものが形になっていくのは楽しい作業」と話す。「自分たちが楽しんでやっているものだから、見た人に喜んでもらえたり、懐かしんでもらえたりすればうれしい」とも。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。6月14日まで。

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