神戸で「山の幸染め」作品展-染め物作品中心に60点展示

インストラクターの佐藤泰子さん(左)と樋口千香子さん(右)

インストラクターの佐藤泰子さん(左)と樋口千香子さん(右)

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で4月7日、企画展「山の幸染め展」が始まった。

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 同展はNPO法人山の幸染め会(東京都新宿区)のインストラクター約20人の山の幸染め作品とグラスアート作品合わせて約60点を展示するもので、同館での開催は3回目。山の幸染め作品には「ハナミズキ」や「アジサイ」など生花を押し花にして使用している作品も多く、同館とのコラボレーションで切り絵で「ランプ」を染めた作品も展示する。

 「山の幸染め」とは同会の創始者である隆久昌子さんが開発した染色技法で、「紙状の染料を使うから廃液の心配がなく、火も水も使わずアイロンで手軽にできる本格的な染色」(同会)。花や葉だけでなく、水鳥の羽毛や切り絵などを画材とすることも可能で現在約60の手法があるという。インストラクターは20~70代までと幅広く、同技法のインストラクター養成を始めて今年で10年目になる。

 同会でインストラクターを務める佐藤泰子さんは「『山の幸染め』で花や葉などを使用する場合、押し花を作るところから始まる。この作業がまた楽しい。草花の色を『私色』に染めていけるところが魅力」と話す。「老人ホームで『山の幸染め』を教えたが、製作中にお年寄りの表情がどんどん明るくなり笑顔が見られた。人を元気にする力があるように感じる」とも。

 同会でインストラクターを務める樋口千香子さんは「神戸は震災にあった街だが、震災のとき隆久先生に励まされ元気をもらった。今度は自分が作品を通じて平和や幸せへの祈りの気持ちを発信できれば」と話す。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。今月19日まで。

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