神戸市立中央体育館(神戸市中央区楠町4)で3月12日、今年初の関西興行となる「REAL SPIRITS vol.51」が行われ、WBO世界ミニマム級3位のプロボクサー・山中竜也選手が世界タイトルマッチ前哨戦に勝利した。
真正ボクシングジム(兵庫区西多聞通2)所属の山中選手は、大阪府堺市出身で1995年生まれの21歳。ボクシングを題材とした森川ジョージさんによる漫画作品「はじめの一歩」に影響を受け12歳でボクシングを始め、2012年に同ジムよりプロデビューした。今回までの戦績は16戦14勝2敗(4KO)。
昨年11月11日に行われたOPBF東洋太平洋ミニマム級王座決定戦で、当時同級1位で元WBO世界ミニマム級王者でもあるメルリト・サビーリョ選手(フィリピン)に判定3-0で完勝し、初タイトル戦で初の王座を獲得した山中選手。すでにOPBFのタイトルは返上し、今回の前哨戦に挑んだ。
対戦相手は、カノンメック・シットクルコン選手(タイ)。山中選手は1ラウンドからボディーブローをヒットさせ、1分39秒でKO勝ちした。
山中選手は、同ジムの第42代OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者・久保隼選手が期待している後輩の一人。久保選手は4月9日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でWBA世界同級王者ネオマール・セルメニョ選手(ベネズエラ)との「WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」が決まっており、一足先に初の世界へ挑む。
山中選手は「久保さんが必ず世界タイトルを取ってくれると思うので、僕もそれに続こうと思っている」と意気込みを見せた。