「KOBEエイズフェスタ2008」が7月26日、神戸国際会館(神戸市中央区御幸通8)で行われ、約100人が参加した。
同フェスタは「人として。未来のために、今できること。」をテーマに開催するもので、ゲストの講演に加えて参加者とのディスカッションも行われた。同時にエイズやHIVに関するポスターやキルトの展示、大学生中心の性感染症予防グループの活動も紹介された。
ゲストの一人、産経新聞東京本社編集委員の宮田一雄さんは20年間に及ぶエイズに関する取材を振り返り、「インフルエンザのようにすぐには広がらない。ゆっくり気付かないうちに広がっていくのがHIV。数が把握できないためか、すぐには政治も進まなかった」と話した。「現在まで唯一世界的に広がった感染症。世界的大流行を止められなかった」とも。
ディスカッションでは参加者からの「エイズ(性)教育の難しいところはどこか」という質問に対して、エイズ(性)教育に取り組んでいる茨木市立北陵中学校(大阪府)の教諭は「エイズを教育するためには『性』が不可欠。思春期の子どもたちにどう伝えていくかが難しい」と心境を明かした。