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「港都KOBE芸術祭」のアート鑑賞船で子どもアートツアー 神戸アートクルーが企画

「港都KOBE芸術祭」のアート鑑賞船「神戸シーバス ファンタジー号」

「港都KOBE芸術祭」のアート鑑賞船「神戸シーバス ファンタジー号」

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 神戸開港150年を記念して神戸港・神戸空港島を舞台に開催されている「港都KOBE芸術祭」のアート鑑賞船で10月11日、2歳~就学前の子どもとその保護者を対象とした「船から楽しむ子どもアートツアー」が行われる。

アート鑑賞船内の作品

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 国内外で活躍する新進気鋭の作家を招聘(しょうへい)し、10月15日まで開催する同芸術祭。「時を刻み、豊かな広がりへ」をテーマに「神戸港」の魅力を発信することを目的に行われている。

 会期中、早駒運輸「神戸シーバス」(神戸市中央区波止場町)が運営する神戸港の観光船「ファンタジー号」を同芸術祭のアート鑑賞船として特別航路で運航。神戸の街並みと六甲の山並みを背景とし、港を象徴する港湾施設などに展示した作品の鑑賞を楽しめる。船内では、コンテンポラリーダンスを展開し、違う角度でのアートも体感できる。

 同芸術祭の一環で行う同ツアーは、同芸術祭をサポートする市民チーム「神戸アートクルー(KOBE ART CREW)」が企画。同チームには0歳~88歳の130人以上の市民が登録しており、メンバーの自主的な発案により出展作家の作品制作サポートや同芸術祭の告知活動のほか、神戸学マイスター(神戸学検定上級合格者)のクルーによるまち歩きイベント、「神戸アートクルー特製ガイドマップ」の配布なども行っている。

 発起人は同クルーメンバーで自身も未就学の子どもがいる太田清香さん。「原田児童館」(灘区)の赤ちゃん講座で知り合ったママ友たちの協力も得て、「子どもアートツアー」が実現した。2回開催のうち1回目として行われた9月27日の同ツアーでは、親子14人、ガイドボランティアを務めた同クルー15人が参加。出展作品の鑑賞だけでなく、「ファンタジー号」の折り紙を楽しんだり、色セロファンを貼った筒から神戸の街をのぞいたり、それぞれの親子が約45分間のクルーズを満喫した。

 太田さんは「船に乗って芸術作品を鑑賞するのはとても珍しいこと。芸術作品を見て感嘆したり不思議な気持ちになったりすることを積み重ねていくことが子どもたちの想像力にもつながると思う。作品の意味を知ることはまだ難しいかもしれないが、心に残る体験をさせていあげたいという気持ちから今回のツアーを企画した」と話す。

 開催時間は13時30分~15時。雨天決行、荒天中止。集合場所は「かもめりあ(中突堤中央ターミナル)」。料金は、大人・中高生・60歳以上=960円、小学生=480円、幼児=無料(同ツアーのみ通常料金の20パーセント割引)。申し込みは、神戸市総合児童センター「こべっこランド」(TEL 078-382-1300)で随時受け付ける。

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