神戸メリケンパーク(神戸市中央区波止場町)で11月17日、巨大なクリスマスツリーを立てる計画「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」の植樹式が行われた。
プラントハンターの西畠清順さんが代表を務める「そら植物園」が中心となり、世界的に有名なニューヨーク・ロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリーよりも大きい世界一の高さとなる生木を富山県氷見市から運び、再整備されたメリケンパークに立てる同プロジェクト。「世界一」は、人工ではなく、人が届けた生木のクリスマスツリーとして根鉢を含めた鉢底から葉頂点までの植物体の全長の史上最大を指す。
同プロジェクトを応援する歌手・槇原敬之さんがツリーの前でライブを行う12月2日のオープニングセレモニーから26日までの24日間、神戸開港150年記念事業の関連事業としてさまざまなイベントを展開する。
同巨木は10月20日より掘り採りし輸送できる状態にする作業を開始し、11月9日深夜に新幹線やロケット輸送に用いられる特殊車両と大型船を使い伏木富山港を出港。日本海から瀬戸内海を経て1100キロ以上の距離を移動し、13日に無事神戸港へ到着した。
今回、高さだけでなくクリスマスツリー周辺に飾るオーナメント数でもギネス世界記録に挑戦。メッセージ型の反射材オーナメントに未来へ向けた夢や希望のメッセージを書き込みツリーへ装飾することで参加できる。クラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」からも参加でき、支援することで同オーナメントが自動的に来場した子どもたちへプレゼントできる仕組みになっている。クラウドファンディングの募集は12月19日18時まで。
西畠さんは「今回のプロジェクトの面白いところは、ロックフェラーセンターのツリーよりも大きなクリスマスツリーを立てようというプロジェクトと見せかけて、みんなでギネス世界記録を狙うというところ。植物を運ぶことが夢と希望を運ぶことにつながることを子どもたちに見せられたら」と話す。