神戸ハーバーランドの「OSシネマズ神戸ハーバーランド」(神戸市中央区東川崎町1)で2月24日より、ロードバイクに青春をささげた若者たちの姿を描く映画「神さまの轍 -checkpoint of the life-」が公開される。
フレデリック所縁のライブハウス「神戸VARIT.(バリット)」
監督・脚本・企画は大阪府茨木市出身で1990年生まれの作道雄さん。作道監督は昨年、滋賀県を舞台にした全国公開映画「マザーレイク」の脚本を担当している。主演は、佐々岡勇利役の荒井敦史さんと小川洋介役の岡山天音さん。共演者は、望月歩さん、吉沢太陽さん、津田寛治さん、阿部進之介さん、六角精児さんなど。
人口7500人ほどの京都・井手町を舞台にした同作。作道監督が同町の取材で役場を訪れた際、担当課の課長が「人が通過していく町」と自虐的に発した言葉が、逆に同作の発想のヒントになったという。同作の副題でもある「人生の通過点」というコンセプトはまさにこの瞬間に生まれた。「人口減少・少子高齢化傾向が問題視されている同町の地域活性化にもなれば」と作道監督は言う。
同町の近隣である京田辺町と精華町で2016年より国内最大規模のプロロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」が行われている影響で、京都府南部ではロードバイク人口が相対的に増えており、ロードバイクを題材とした同作の製作にもつながった。
作道監督は「レースシーンの撮影が一番苦労した。プロのレーサーから見てもうそがないようにと細心の注意を払い、何度もテスト撮影を行った上で、映像を確認しながらカットを撮り進めていった。当初は吹き替えでの撮影も想定していたが、現場での競技者による指導と俳優陣の努力もあって全カットを役者本人が実際に走って撮影することができた」と明かす。
主題歌「たりないeye」は、4月30日に初のアリーナワンマン公演を控え注目を集めている神戸発ロックバンド「フレデリック」が担当。作道監督が同バンドのファンだったことからラブコールを送り実現した。
三原さんは「青春時代は大人になるにつれ薄れてしまうというが、そんなのはうそだと思う。過ぎ去ってしまった青春をもう一度つかみ取る姿はいくつであっても少年時代よりも青い。映画から感じたこれから始まる新しい青春に胸踊った。少しでもフレデリックの音楽で寄り添えたら」とコメントを寄せる。
今月25日には、上映前トークイベントが決定。元F1ドライバーで現自転車競技選手の片山右京さんと作道監督(18時30分の回)が登壇する。
24日~京都、3月3日~大阪、17日~東京・栃木・愛知、5月12日~神奈川など、全国の映画館で順次公開する。