「神戸マラソン実行委員会 平成29年度 第3回総会」が3月9日、兵庫県公館(神戸市中央区下山手通4)で開かれた。
開催準備と大会運営を円滑に行い、実行委員会の予算などに関する事項を審議・決定するために開かれた同会。西川公明会長をはじめ、井戸敏三兵庫県知事、久元喜造神戸市長など40人が出席し、事務局から第7回大会開催結果、ランナーやボランティアへのアンケート調査結果、ロードレースラベル(ブロンズラベル)取得などの報告をはじめ、第8回大会要項などの審議が行われた。
「感謝と友情」をテーマに、国内外に阪神・淡路大震災の経験・教訓を発信することを目的に2011年から開催している同大会。昨年11月19日開催の第7回大会では、ランナーにとってより走りやすいコースの一部変更や海外5カ国からのエリートランナーの招聘(しょうへい)などの結果、男女ともに大会記録が更新されるなど競技性を高める一方、市民ランナーがエリートランナーと共に走ることで、大会の魅力度の向上にも努めてきた。
今年11月18日開催の第8回大会から、国際陸上競技連盟(IAAF)による世界の主要ロードレース格付けの「ブロンズラベル」を取得。主催が地方自治体(兵庫県・神戸市)で「市民参加型の大規模都市型フルマラソン」では西日本で初の取得となる。
国際陸上競技連盟では、レースの組織、コースの計測、記録、メディア対応、医療対策、世界的なエリートランナーの参加などの分野に基づき、大会を3段階(ゴールド・シルバー・ブロンズ)に分類。各項目について細部にわたり適切に運営していることが評価され、同マラソンが国際的なマラソン大会として位置付けられたことになった。
西川会長は「市民のためのスポーツと競技制の高いスポーツは一見相反するようだが、どちらにも共通するのは『スポーツそのものが心を明るくしてくれる』ということ。スポーツに携わる一つの大きな要素として、この思いを大切にしていきたい」と話す。「ブロンズラベルを取得したことを多くの方に知っていただきたい」とも。
第8回大会のランナーエントリー受け付けは、ふるさと納税制度を活用した「神戸マラソン応援ランナー枠」(先着順)は4月2日から、特別枠を含む一般枠は同5日から行う。