神戸・元町商店街4丁目にある「こうべまちづくり会館」(神戸市中央区元町通4)2階ホールで4月21日、インターネット放送史上国内最長寿番組「QIC(Quemule Insider Club)」の放送1111回記念公開録音「QIC Kobe Meeting 2018」が行われる。神戸経済新聞後援。
自主独立&市民運営型ウェブラジオ放送局「FMC」で1996年5月26日に始まった同番組は、熊本県在住のメディアプロデューサー・榎田信衛門さんがパーソナリティーを務める「世相・文化・芸能・メディアなどを縦横斜めに容赦なく斬りまくる痛快トークラジオ番組」。同番組では、パーソナリティーをインスティゲーター(扇動者)と表現している。
これまで、500回などの「キリ番回」や888回などの「ゾロ目回」に記念公開録音を実施。リスナーによる投票で2016年2月に行われた放送1000回記念公開録音が神戸で開かれ、それをきっかけに年1回「QIC Kobe Meering」と題して神戸で公開録音が行われている。
関西地区のリスナーからの番組宛て投稿や応援活動が活発であったことで1111回のゾロ目回も神戸で開催。2016年4月の熊本地震で同局のスタジオが被災し大規模半壊で閉局のピンチに陥ったが、全国のリスナーからの寄付金で救われたこともあり、「恩返しができれば」と企画した。
主な出演者は、榎田さんをはじめ、ジョーカー(場をかき回す役割)のキラウエア裕子さん、アシスタントの立花幸恵さん。熊本からFMCスタッフも選抜で9人が訪れる。来場者には「オリジナル・リスナーパスカード(首下げ型)」「特製キーホルダー」を進呈。参加型クイズコーナーでは、賞品として熊本の地域限定品を用意する。
榎田さんは「次に行われる記念公開録音は2000回。放送が継続していたとしてもざっと18年後になるため、この先当分やれそうにないゾロ目・キリ番記念公開録音となり、スタッフ一同かなり気合が入っている。首都圏や九州、海外のリスナーの参加表明もあり、『ひょっとしたらこれが見納めかも』などSNS上でも話題になっている。インターネット黎明(れいめい)期からずっとやっているネット番組『QIC』をまだ聞いたことがないという方にも楽しんでいただけるひとときにしたい」と話す。
13時30分開場、14時開演。公開録音時間は約100分。入場無料。閉会後は茶話会的な「リスナー交流会」(要実費、参加自由)も予定する。