神戸・元町駅南側に7月10日、蒸しパン専門店「ミスタームシパン」(神戸市中央区元町通1、TEL 078-333-0648)がオープンした。経営はシーアンドシー(須磨区)。
同店は2005年、大阪・阿倍野に1号店をオープンした蒸しパン専門店で、今年から全国展開を始めた。首都圏にも出店しているが、神戸市内への出店は初めて。新店の店舗面積は7坪で、テークアウト専門。
「ミスタームシパン」代表の渡辺祐介さんは、蒸しパンにスポットを当てた理由を「蒸しパンに新しい可能性を感じたから。蒸しパンは、スーパー、コンビニ、どこでも売っている。しかし、あれは蒸しパンというより、いわば蒸しケーキ。もっとあっさりとしてヘルシーで、食事としても食べられるような蒸しパンがあれば、小さなお子さまからお年寄りの方まで幅広く喜んでもらえるのにと思い、自分がつくってやろうと思った」と話す。
同店の蒸しパンは、生地に卵や乳製品、バターを使っていないのが特徴。「アレルギーの方にも安心して食べていただける」(シーアンドシー社長の佐原正祥さん)という。「小麦粉本来のおいしさとしっとりモチモチの食感を味わってほしいから」と選び抜いた小麦粉だけをブレンドして使う。ほかにもナッツ類は同店でローストし直すこだわりも。
メニューは黒豆や金時豆など3種類の豆を使った「豆マメムシパン」(180円)、ブルーベリー、クランベリーとクリームチームで作ったクリームが中に入った「ブルーベリーチーズ」(220円)など常時14種類を取りそろえる。中には「小腹が空いたら」(同店)と甘辛く炊き上げたゴボウ入りの「きんぴらごぼう」(180円)、チーズを練りこんだ生地にラタトューユを入れた「イタリア風ムシパン」(220円)などの「総菜系」蒸しパンも。一番人気は「ミスタームシパン」(160円)。
利用客の9割は女性だという同店では、「自分へのご褒美に」と購入する客も多いという。佐原さんは「抹茶やサツマイモを使った和風のものから、チョコレートやドライフルーツを使った洋風のもの、総菜系まで取りそろえている。季節商品も検討中なので、ご期待いただければ」と話す。
営業時間は11時~20時。