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兵庫県立美術館、しりあがり寿さんのヒーロー作品が姿消す 番組への「出動要請」で

兵庫県多可町で活動するご当地ヒーロー戦隊「タカレンジャー」の展示場所には「出動中」と書かれた紙を掲出

兵庫県多可町で活動するご当地ヒーロー戦隊「タカレンジャー」の展示場所には「出動中」と書かれた紙を掲出

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 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1)で展示されているしりあがり寿さんの新作インスタレーション「ヒーローの皮」の一部が1月25日から姿を消している。

しりあがり寿さんの新作インスタレーション「ヒーローの皮」

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 開催中の特別展「Oh!マツリ☆ゴト 昭和・平成のヒーロー&ピーポー」のエントランスを飾る同作品。ロープが張り巡らされた高い天井に関西で活躍するご当地ヒーローのコスチュームが物干しハンガーなどでつるされており、写真撮影もできるためフォトジェニックな空間として人気を得ているという。

 「ヒーローの皮」の一部として展示されている兵庫県多可町で活動するご当地ヒーロー戦隊「タカレンジャー」のコスチューム。赤色のタカレッド、青色のタカブルー、黄色のタカイエロー、緑色のタカグリーン、桃色のタカピンクの5人組で地域のイベントに出演し、人気を集めている。

 急きょ、多可町のケーブルテレビ「たかテレビ」への出演でタカレンジャーに「出動要請」がかかりコスチュームが「出張」。スーツ、マスク、ベルト、手袋などがあった展示場所には、「出動中」と書かれた紙が掲出されている。

 学芸員の小林公さんは「展覧会の担当としては当初の展示から内容が抜けてしまうのは残念だが、お仕事であれば致し方ない。活躍後のお帰りを待っている」と笑顔で話す。「しりあがり寿さんの作品は、このような形でもヒーローたちの存在について、私たちに深く考えさせてくれる」とも。

 日本全国から集めた約400点の作品・資料により、昭和と平成という時代を振り返る同展。絵画や写真と共に、紙芝居、アニメ、特撮と大衆的なジャンル・メディアに登場した作品にまつわる貴重な資料を紹介する。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入場料は、一般=1,300円、大学生=900円、70歳以上=650円、高校生以下無料。3月17日まで。

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