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神戸・清盛隊が「熊本火の国ワールド」訪問 熊本産カキ頬張り笑顔も

熊本城の復興瓦を利用したオープンキッチンで記念撮影する神戸・清盛隊

熊本城の復興瓦を利用したオープンキッチンで記念撮影する神戸・清盛隊

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 神戸を中心に活動している武将隊「神戸・清盛隊」が5月19日、熊本県に特化した飲食店「熊本火の国ワールド 神戸三宮店」(神戸市中央区北長狭通1、TEL 078-958-7155)を初めて訪問した。

幻の牡蠣「クマモト・オイスター」をPRする神戸・清盛隊

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 同隊は、熊本城で活動する「熊本城おもてなし武将隊」との交流が深く、熊本地震発生を受けて直ちに募金活動を開始。地震発生から1年となる2017年4月14日には復興を祈念し、阪神・淡路大震災の地「神戸」から熊本への支援を引き続き呼び掛けることを目的とした熊本城復興チャリティーCDを全国発売した。集まった募金とCDの収益全額は、毎年熊本城へ出向き、熊本城復興支援金として寄付している。

 同店を経営するのは、神戸を中心に地方活性化型飲食店を展開しているワールド・ワン(下山手通2)。熊本県産品と観光の情報発信に関わる連携協定を締結したことで出店が実現。食を通じて同県の観光PRや地方創生、地元への誘客も実践。特産品販売などのコーナーを設け、地元のアンテナショップとしての役割も担う。熊本の城下町を表現したという店内は、特産品のイグサや熊本城の復興瓦を使い「リアルな熊本」が伝わるよう工夫。地震で大きな被害に遭った文化遺産である熊本城の瓦を購入し、オープンキッチンに利用することで復興支援を行っている。

 双方が熊本城復興に関わっていることを共通の知人を通して知り、同店が熊本の名産品や名勝などを歌詞に取り入れ、熊本の資産を紹介している熊本地震・熊本城復興チャリティーソング「くまもと しっとぉ!?」(「しっとぉ」は神戸の方言で「知ってる」の意味)を店内BGMで使ったことから、交流が始まった。

 当日は、5月24日から期間限定販売する熊本の「幻の牡蠣」をPRするために訪問。3月~5月にしか生産されていない地元特有の品種「シカメガキ」で、欧米では高級ガキ「クマモト・オイスター」として知られ、人気が高い。岩ガキなどに比べると小粒で「生で全てを一口で食べるのが一番おいしい」とされている貴重なカキを同隊メンバーが試食。初めて食べたというメンバーらは「おいしい!」と笑顔で頬張っていた。

 提供メニューは「クマモト・オイスター 3個」(580円)。同メニューを注文し、同社が運用するECサイト「+郷土(プラスキョード)」の該当画面提示で、くまモンがクマモト・オイスターを食べている姿が描かれたピンバッジを先着50人に進呈。特典付きメニューは、1回の会計で人数分のみ注文できる。

 産地として知られる広島と宮城でカキを食べた経験のある同隊の平宗盛さんは「今まで食べたカキより小粒で衝撃だったが、大きさに負けない味の良さであったし、何といっても熊本の酒に合う。まさに『カキ界の小さな巨人』」と驚きを見せる。

 同隊棟りょうの平清盛さんは「小ぶりで初めて見るカキだが、小さい中にうま味がぎゅっと凝縮されておる。1個食べるだけで球磨焼酎が進む」と話す。「毎年、わしらも復興支援の活動などで熊本に訪れ、おいしい郷土料理などを食べる機会もある。熊本で食べた味が神戸でも味わうことができるようになり大変うれしい。『熊本火の国ワールド』でも熊本城復興支援をされていると聞き、わしらも同じく応援している者として、この店も応援していきたいと思っておりまする」とも。

 営業時間は17時~24時。「クマモト・オイスター」の提供は5月31日まで。

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