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神戸で「南京町端午節 チマキフェア」 日本と中国のちまき食べ比べも

ちまきの食べ比べを楽しむ米ペンシルベニア州出身のシャネ・ブラウンさんと神戸南京町「ゲストハウス神戸なでしこ屋」スタッフ

ちまきの食べ比べを楽しむ米ペンシルベニア州出身のシャネ・ブラウンさんと神戸南京町「ゲストハウス神戸なでしこ屋」スタッフ

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 神戸の中華街「南京町」にある南京町広場(神戸市中央区元町通1)で6月8日、旧暦「端午節」の中国文化を広めるイベント「第9回南京町端午節 チマキフェア」が開催された。主催は南京町商店街振興組合。

「南京町オリジナルちまき」

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 中国では端午節にちまきを食べる風習があることから、南京町では端午節に近い土曜日に数量限定でちまきを販売するイベントを毎年開いており、今年で9回目。春節と中秋節に並ぶ三大節句の一つで、2019年度は6月7日が旧暦の5月5日に当たる。

 端午節の起源は諸説あるとされているが、楚(そ)の詩人であり政治家でもあった屈原(くつげん)が国の将来に絶望して入水自殺した日であり、後に屈原の無念を鎮めるため、また魚が亡骸を損壊しないように、人々が魚の餌として笹の葉に米を入れて川に投げ込んだことから、端午節にちまきを食べるようになったといわれている。

 当日は11時から、南京町広場の中心に特設ブースを設け、中華ちまき「南京町オリジナルちまき」(300円)を限定300個、日本のちまき「神戸風月堂特製ちまき」(3本入り810円)を限定100セット販売。「神戸風月堂特製ちまき」は毎年5月3日~5日の3日間のみ限定販売している商品だが特別に用意した。

 イベントの実行委員である「元祖豚饅頭(まんじゅう)店『老祥記(ろうしょうき)』」の4代目・曹祐仁(そうまさひと)さんは「中華ちまきと日本のちまきを食べ比べてもらい、日本と中国の文化の違いを広く知っていただければ」と話す。毎年開催していることについて、「地元の方にもイベントをきっかけに南京町へ遊びに来てもらいたい」とも。

 海外からの観光客も多く見受けられ、南京町内の「ゲストハウス神戸なでしこ屋」に宿泊していた米ペンシルベニア州出身のシャネ・ブラウンさんは「ちまきを初めて食べた。中国と日本のちまきを食べ比べ、それぞれの文化を感じることができたので良い思い出になった」と話していた。

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