「伊右衛門」を手がけた永井さん、神戸学校で講演

神戸学校で講演を行う永井一史さん

神戸学校で講演を行う永井一史さん

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 フェリシモ(神戸市中央区浪花町)主催の「神戸学校」が8月8日、HAKUHODO DESIGN社長でクリエーティブディレクター永井一史さんを迎えてエスパスフェリシモホール(須磨区)で開催された。テーマは「デザインは何を伝えるのか?~コミュニケーションの公共性」。

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 サントリー「伊右衛門」、日本郵政「民営化キャンペーン」をはじめ数多くの作品を生み出してきた永井さんは2003年、HAKUHODO DESIGNを設立。2007年からは、デザインを通じて社会的課題の解決支援に取り組む活動を手がける「hakuhodo+design」プロジェクトも主宰する。

 「hakuhodo+design」プロジェクトは、「デザインの力でヒトや社会をより良くしたい」という思いから、時代の変化の中で「デザインの力」に注目し、デザインを通じて社会的課題を解決することで日本に「美しい暮らし」を実現することがきっかけで始まったという。

 前半では、永井さんの作品をプロジェクターで紹介し、有名作品撮影時のエピソードも交えながら解説。後半では、「hakuhodo+design」の取組事例として2つのプロジェクトを紹介した。

 「震災+design」。震災のリスクが世界で最も高いと言われる東京を視野に入れて、実際に地震が起こった際の避難所生活を想定してデザインに何ができるかについてシミュレーションするもので、大学生を集めてワークショップというかたちで共同作業を進めたという。

 続いて紹介された「水問題+design」では、ニューヨークで始まった「TAP」プロジェクトを東京でも実現するもの。安全な水が確保できず、水に関連する病気で多くの子どもたちが命を落としている現実に対して、「TAP TOKYO」と称し「世界水の日」までの3日間限定で、レストランで普段は無料で提供される水に100円の寄付を呼び掛けるもの。永井さんはデザイン制作をはじめ、協力してもらえるレストランへの声掛けを行った。「プロジェクトの告知記事を雑誌社に持ち込んだが、無償にもかかわらず多くの方に協力してもらえ非常に感謝している」という。

 質疑応答では、「広告を作るにあたって、アイデアや発想はどうやって生まれてくるか?」「世代や立場の異なる人とコミュニケーションをとるときに大切にしていることは何か?」など広告やデザイン関連での仕事を目指す学生からの質問が多く寄せられた。

 フェリシモが主催する「神戸学校」は1995年の阪神淡路大震災をきっかけにスタートし、今回で148回目を数えた。参加料は全額、「あしなが育英会」の神戸レインボーハウス運営支援に活用される。

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