全編オール神戸ロケの映画「みぽりん」が11月1日~7日、神戸ハーバーランドのumieサウスモール5階「OSシネマズ神戸ハーバーランド」(神戸市中央区東川崎町1)で公開される。
同作品は、謎のボイストレーナー「みぽりん」を主人公にしたパニック・ホラー映画。古典的なホラー映画作品の要素がちりばめられているだけでなく、コメディー要素や昨今のアイドル業界にまつわるさまざまな事件やニュースなどの風刺も取り入れられた作品になっている。
製作・脚本・監督は神戸市灘区出身で1983(昭和58)年生まれの松本大樹さん。同作が初めての自主制作長編映画だったことから制作費は極力切り詰めたという。
事前にSNSなどを通じて拡散していたことで、公開前からすでに「みぽらー」と称される熱心なファンを獲得。公開に先駆け、7月15日に金沢21世紀美術館で行われたカナザワ映画祭2019「期待の新人監督」部門で観客賞を受賞したことで、さらに「みぽらー」同士のつながりが深まった。
映画館での一般公開となった9月7日を前に、2日には映画本編で登場する声優地下アイドルユニット「Oh!それミーオ!」のライブを開催。平日にもかかわらず、まだ本編を見たことがない「みぽらー」たちが全国から集まり、チェキ撮影やサイン会など監督&キャスト陣との交流を楽しんだ。
これまで地元神戸の「元町映画館」での上映を皮切りに、大阪「シネ・ヌーヴォ」、京都「京都みなみ会館」で公開。地元では監督&キャスト陣が連日街頭ビラ配りを実施したこともあり、公開初週に全日満席記録を達成した。
11月1日~7日は、初のシネコン進出となる「OSシネマズ神戸ハーバーランド」の「スクリーン10(50席)」(平日=13時~、18時30分~、2日=15時~、3日=13時~)で上映が決定。特別企画として、2日には「スクリーン1(146席)」(20時~)での上映後にライブを開催、3日には「スクリーン6(171席)」(20時~)で監禁絶叫マサラ上映を行う。各回上映後には監督&キャスト陣による舞台あいさつが行われるが、同館として同じ作品で連日行うのは初めてという。
11月2日には、観光船「ファンタジー号」で「みぽりん先生 誕生記念 船上貸し切りクルージングパーティー」(18時30分出航、19時30分着岸)を開催。料金は3,000円(当日の映画半券もしくは前売り券提示で2,000円、小学生は1,000円、小学生未満幼児無料)。
松本監督は「実はOSシネマズさんとの出会いは、ちょっとしたトラブルがきっかけだった。『みぽりん』上映を担当してくださっている(同映画館編成の)井上沙織さんの神対応のおかげで今がある」と話す。
その井上さんは「上映期間中はみぽりんグッズが館内ショップをジャックする」と明かす。「地元が舞台の映画を全力で応援する気持ちから、今ではすっかり『みぽらー』になってしまった。自分が『こんなイベントあったら絶対に行きたい』という内容を監督やキャストの皆さんと企画した。上映最終日には『みぽりん検定』も行うので楽しみにしていただければ」とも。
全日程のチケットはインターネットでも販売する。舞台あいさつ登壇スケジュールは同館サイトで確認できる。