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神戸市立博物館で「建築と社会の年代記」 歴史や美術資料など1000点

会場では、正福寺本堂復元模型(原寸)も展示する

会場では、正福寺本堂復元模型(原寸)も展示する

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 神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で1月11日、特別展「建築と社会の年代記-竹中工務店400年の歩み-」が始まった。

竹中工務店400年の年表

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 1899(明治32)年、工匠の竹中藤右衛門が神戸で創立した竹中工務店。会場となる神戸市立博物館は1935(昭和10)年に完成した近代建築「横浜正金銀行神戸支店」をリニューアルしたもの。同建築物も竹中工務店が施工した。

 同展では、竹中工務店の前身である工匠時代から現在までに手掛けた多様な建築を「社会との関わり方」という視点で8つの「かたち」に分類し、約1000点の資料で紹介。創立以前から創立期に手掛けた神社仏閣や初期の洋風建築物などの「I はじまりのかたち」、劇場や商業施設などの「II 出会いのかたち」、オフィスビルや研究所などの「III はたらくかたち」、東京タワーなどの革新的な建築物の「IV 夢を追うかたち」、博物館や教育施設などの「V 感性を育むかたち」、個人邸宅や医療施設などの「VI 暮らしのかたち」、保存・修復・復元・再生された建物などの「VII 時を紡ぐかたち」、将来の建築の姿などの「VIII みんなのかたち」に分け、古文書、写真、模型、図面、映像など竹中工務店が所蔵する資料、建築に関する歴史や美術の資料などを組み合わせて展示する。

 会場では、参加者がレンズ付きフィルムで神戸・旧居留地を中心に撮影した同展のプレイベント「100人の神戸・旧居留地」の写真も展示。会期中、講演会、学芸員による展覧会の見どころ解説、建築見学会、子ども向けイベントなども行う。

 10日に行われた開会式では、主催者でもある久元喜造神戸市長をはじめ、竹中工務店の代表取締役名誉会長・竹中統一さん、世田谷美術館の橋本善八副館長らがテープカットを行った。

 2018(平成30)年2月5日から改修工事のために休館していた神戸市立博物館は昨年11月2日にリニューアルオープンした。久元市長は「貴重な多くの展示を若い世代の皆さんにも見ていただきたいので、リニューアルに合わせ特別展も含め高校生以下は無料にしている。本展もあらゆる年代の皆さんにご覧いただければ」と話す。

 開館時間は10時~17時(土曜は21時まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、一般=1,000円、大学生=500円、高校生以下無料。3月1日まで。

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