映画「ゴジラ」と伝統芸能である講談&落語のコラボイベント「ゴジラ寄席 in OSシネマズ」が3月18日、神戸ハーバーランドのumieサウスモール(神戸市中央区東川崎町1)5階「OSシネマズ神戸ハーバーランド」で開催される。
阪急交通社が東宝、映画館などのサービス事業を展開する「オーエス」、若手古典文化芸能人によるユニット「霜乃会(そうのかい)」と初のタイアップ企画を開催。「ゴジラにかける特撮の未来」と題して、初代ゴジラ作品である「ゴジラ」(1954年、97分)の上映の前に製作の歴史や当時のエピソードにちなんだ講談と落語を約30分上演する。
海外からも日本独自の食・文化・歴史が注目される中、阪急交通社が学びや体験の価値を提供する「阪急たびコト塾」では、伝統芸能の講座が人気を集めているという。今回は映画館を文化発信の場とし、新たなエンターテインメントとして提供。これまでになかった映画の楽しみ方も提案する。
円谷プロ創設者で日本の特撮怪獣映画の基礎を作った円谷英二が特技監督を務めた、記念すべきゴジラ映画第1作「ゴジラ」。当時、未知の偉業に挑んだ撮影技師・有川貞昌、映画プロデューサー・田中友幸、スーツアクター・中島春雄、美術デザイナー・入江義夫の苦労話や工夫を、「霜乃会」代表で講談師の旭堂南龍(きょくどうなんりゅう)さんと3代目・桂春蝶さんを師匠に持つ落語家の桂紋四郎さんがフィクション仕立てで面白おかしく紹介する。
オーエス経営企画部係長の佐々木太樹さんは「初代ゴジラ作品が上映された昭和30年代の生活風景も織り交ぜた内容となっており、ゴジラファンの方々はもちろん、作品を知らない方でも映画の歴史を知りながら楽しめる内容になっている。これまで映画や伝統芸能になじみのなかった方が足を運ぶきっかけにもなればうれしい。今後もさまざまな世代が一緒に楽しめるイベントを企画していきたい。映画館が新しい文化発信の場になっていければ」と意欲を見せる。
開催時間は、1回目=13時30分~15時40分、2回目=19時~21時10分。料金は2,000円(当日現金清算のみ)。定員は各回140人。申し込みは阪急交通社サイト「阪急たびコト塾」で受け付けている。
※上記イベントの開催は新型コロナウイルス対策により5月13日に延期しました。(3月13日追記)