神戸の南京町商店街振興組合(神戸市中央区元町通1)が4月20日、「おうちで南京町」テーマにユーチューブチャンネル「神戸・南京町」を開設した。
神戸の中華街「南京町」を家にいながら楽しんでもらおうと、プロの料理人によるレシピ紹介や太極拳体操などの動画を配信する。
新型コロナウイルスの影響で現在、全店舗のうち9割が休業中という南京町。同組合では「神戸の元気は南京町から」という信念の下、明るい話題を提供しようと日々ビデオ会議を重ね、動画配信を決めた。
19日に南京町広場で撮影開始。20日に配信した「新陳代謝を高める効果がある」という太極拳体操の動画は、配信開始から3日で再生回数が2000回を超えたという。
同組合理事長の曹英生さんは「本格的な中華料理を家で楽しみたい方や外出自粛で運動不足の方に動画を見ていただき、家で南京町を楽しんでほしい」と話し、「今後も楽しんでいただける動画を配信していく。南京町から元気を届け、終息後にはたくさんの方にお越しいただければ」と前を向く。
さらに暗いムードを少しでも和らげようと、南京町広場にある人形「財財(ザイザイ)」「来来(ライライ)」と干支(えと)などの13体の石像に手作りのマスクを着けた。石像のマスクは、同組合から相談を受けた「ブリリアント・ウィズ」代表の高階敏子さんが製作。高階さんは「屋外なので強度があり防水性の高いポリエチレンを使い、全て手縫いで製作した。このマスクを外せる日が待ち遠しい」と話す。