関西発小説家ユニット「Bekko(ベッコ)」が三宮のビアバー「Beer Cafe Laugh'in(ビア カフェ ラフィン)」(神戸市中央区北長狭通2、TEL 090-5466-2156)とのコラボ企画で現在、ビールにまつわる小説・エッセーを募集している。
小説家でもあるファンシー・コウ(Fancy Koh)編集長が代表を務める同ユニット。無名のインディーズ作家がウェブではなく紙面上で活動する場を作るため、昨年5月に短編小説専門フリーマガジン「THE TANPENS(タンペンズ)」の創刊準備号に始まり、現在は第6号までの7冊を発行している。
クラフトビールを豊富に扱う同店の店主・秋田壮馬さんとの出会いは、フリーマガジンを設置してもらったことから。店主自らが製造に立ち会ったという昨年11月発売の同店4周年記念オリジナルクラフトビール第1弾「Laugh'in IPA」(「上方ビール」協力)を飲んだファンシーさんはおいしさに感動。その後、プライベートで来店するようになり、ビールの奥深さを教えてもらったという。秋田さんもファンシーさんの活動を応援するようになり、これまでにさまざまなアーティストを紹介した。
「フリーマガジンを置いていただいている店とコラボできないか」と模索していたファンシーさん。秋田さんに話したところ「ぜひやりましょう」ということになり、今回の企画が実現した。
募集作品は「ビールのある風景」をテーマにした1500字以内(原稿用紙4枚程度)の小説・エッセー。応募資格は20歳以上で「未経験者歓迎」という。作品タイトルは自由。「THE TANPENS」公式サイトの応募フォームから受け付けている。
優秀作品は、フリーマガジン「THE TANPENS」本誌9月20日号に掲載。「Beer Cafe Laugh'in」からは現在製造中のオリジナルクラフトビール第3弾「Laugh'in saison(ラフィンセゾン)」6本セットを進呈する。
今回の審査を担当する秋田さんは「思わずビールを飲みたくなるような作品をお待ちしている」と話し、ファンシーさんは「町が作家を育てる。作家が町を応援するそんな企画になれば」と話す。
締め切りは8月20日。