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関西発小説家ユニットと神戸のロックバンドがコラボ企画 新たな「小説体験」を

左から、関西発小説家ユニット「Bekko(ベッコ)」共同代表の権藤将輝さんと神戸を中心に活動するロックバンド「GIA RHYTHM(ジャイアリズム)」の前田航さん(Vo&Gt)

左から、関西発小説家ユニット「Bekko(ベッコ)」共同代表の権藤将輝さんと神戸を中心に活動するロックバンド「GIA RHYTHM(ジャイアリズム)」の前田航さん(Vo&Gt)

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 関西発小説家ユニット「Bekko(ベッコ)」が12月21日、神戸を中心に活動するロックバンド「GIA RHYTHM(ジャイアリズム)」とのコラボマガジンを三宮のフードバー「Ageha Base(アゲハベース)」(神戸市中央区下山手通2、TEL 070-5436-4350)で限定発売する。

ロックバンド「GIA RHYTHM」ワンマンライブの様子

 2011(平成23)年に結成された同バンド。現在は、生まれも育ちも神戸で中学・高校の同級生という前田航さん(Vo&Gt)と藤井智史さん(Ba&Cho)の2人で活動している。

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 小説家でもあるファンシー・コウ(Fancy Koh)編集長と権藤将輝さんが共同代表を務めるユニット「ベッコ」。無名のインディーズ作家が活動する場をウェブではなく紙面上でできないかと模索していた今年2月、ファンシーさんが明石で路上ライブをしていたジャイアリズムと出会った。「たった一曲で心をわしづかみされた」とファンシーさん。この出会いがきっかけで小説家とミュージシャンという異色の交流が始まった。

 当初はフリーマガジンを来年創刊目標で進めていたファンシーさんと権藤さん。ジャイアリズムのライブに何度も足を運ぶ中、「小説、音楽、アートなどさまざまなアーティストが融合することで新しい『小説体験』を提供できるのでは」という発想が生まれたと明かす。予定より半年以上早い5月に、インディーズ作家によるフリーマガジン「THE TANPENS(タンペンズ)」の創刊準備号を100部限定でテスト的に発行した。

 創刊準備号はすぐ品切れになるほど好評で手応えを感じたことから、7月に晴れて創刊号を発行。現在は11月発行の3号(600部)を東北から沖縄までの店舗・施設のほか、アメリカの日本語学校などでも配布している。一部の作品はユーチューブでオーディオ小説としても配信。ジャイアリズムの楽曲を使うほか、俳優志望でもある藤井さんが朗読を担当している。

 12月21日には、ジャイアリズムとベッコが初のコラボイベントを開催。小説と音楽を体験できるアコースティックワンマンライブ「いま唄(うた)える歌」を「アゲハベース」で行う。会場では、ジャイアリズムの楽曲3曲入りCDとフォトブックがセットになったタンペンズ特別号(1,500円)を数量限定で販売。フォトブックにはジャイアリズムの楽曲からイメージした短編小説を掲載する。18時開場、19時開演。チケットは、一般=2,000円、学生=1,000円(ドリンク代500円が別途必要)。

 ウェブを中心に活動するインディーズ作家の作品を積極的に書籍化するインディーズレーベル「TANPENS PLUS」も12月に始動し、今後さまざまな作品集のリリースを予定。自費出版に見られる作家の金銭的負担を軽減するため、事前予約を受け付けることによって販売が見込める部数のみを印刷する方式を採用するという。現在は、第1弾として権藤さんの作品集「スマバレイの錆びれた時計塔」(B5判約100ページ、1,500円、税込み、送料が別途必要)の予約を受け付けている。

 ファンシーさんは「ジャイアリズムとの出会いで頭に描いていたいろいろなことが順調に動き始めた。これにとどまることなく、将来的には小説の映画化なども視野に入れている。その時の主題歌はもちろんジャイアリズムの楽曲」と笑顔で話す。

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