神戸市内を拠点に営業するキッチンカーの移動式ダイニング「ソソルキッチン MARU TO MARU(マルトマル)」が7月23日、新メニューのかき氷販売を始めた。
主に神戸市中央区のオフィス街、ポートアイランド、イベント会場などに出店している同店。黒石武伸さんが経営する。ランチタイム(11時30分~)は居留地(神戸市中央区浪花町)周辺、水曜は「三宮プラッツ」(三宮町1)で弁当(550円~)を販売。ディナータイムは神戸トアロードの帽子専門店「マキシン(maxim)」(北長狭通2)の駐車場で酒のつまみなどを販売している。
黒石さん自らトラックを改装したというキッチンカーは、車体をレトロ感のあるブルーグレー(淡い水色)に塗装。木製の提供窓で温かい雰囲気に仕上げた。店名「○と○(マルトマル)」の由来は、不定期に変更するメインとなる商材を常に2つ用意することから。「車が停まる(トマル)」にもかけたという。
ランチタイムが終わる14時ごろから提供する新メニューは「濃厚クリームチーズかき氷」(700円)。子ども用かき氷(350円)はイチゴ、メロン、ブルーハワイのシロップがかけ放題。黒石さんは「個人的に大きすぎるかき氷が苦手なのでほど良いサイズを意識した。容器の底にある濃厚なクリームチーズソースとかき氷を混ぜながら食べてほしい」と話す。
黒石さんは、2003(平成15)年11月2日、三宮にある和食メインの創作料理店「dining room hamon(ダイニングルーム ハモン)」でスタッフとして働き始める。2005(平成17)年に当時店長だった黒石さんが学生時代からの夢だった独立を決め、初代店主から店を引き継ぎリニューアルオープンの形で再スタート。2019年7月、「ソソル◯◯」シリーズ第1号店となるフルーツスタンド「ソソルフルウツ」を南あわじ市福良でオープンした。
黒石さんは「店舗営業している時にランチ営業をしたかったが、立地などを考えると移動販売の方がいいと思い、今年の初めからのんびりキッチンカーを作り始めた」と明かす。キッチンカーが完成し、営業準備を進めていた今年3月13日夜中、自身の店舗で火災が発生。約16年間営業してきた「dining room hamon」の閉店を余儀なくされた。新型コロナウイルスの影響も重なり、現在はキッチンカーのみの営業となっている。