今年創業80周年を迎えた神戸トアロードの帽子製作販売専門店「マキシン(maxim)」(神戸市中央区北長狭通2、TEL 078-331-6711)が9月1日10時から、洗って使える自社製作のマスクケースの販売を始める。
新型コロナウイルス感染が拡大する中、周囲の人から「マスクがない」という声を聞いた営業統括部長の柳憲司さん。帽子製作で培った伝統技術をマスク製作に取り入れ、縫製技術が高い職人が仕上げる布マスクの商品開発に踏み切った。
4月9日に同社のウェブショップ(STORES)で洗って繰り返し使える自社製作の布マスク「抗菌防臭オーガニックコットン快適マスク」を販売したところ、即完売。その後はオーガニックコットン素材の「爽感さわやかマスク」、ポリエステル素材の超軽量高機能マスク「極・リフクルかろやかマスク」などの夏向け新作マスクも含め再販し、一部商品を除き完売が続いた。
「飲食店などで一時的にマスクを外した時、清潔に保管したいという要望も多かった」と柳さん。今回、帽子素材としても採用しているマイクロファイバーを使ったスエード調人工皮革「ウルトラスエード」(東レ)を活用したオリジナルマスクケース(1,650円)を開発した。
しわになりにくく、伸び縮みや型崩れしにくい、柔らかな産毛のようなタッチの素材で、しみ抜きや水洗いもできる。カラーは、右下にロゴが入ったブラウン、キャメルと中央にロゴが入ったベージュ、ワインをそろえる。
同時に、持ち運びに便利なマスク用ハードケース「Plapperマスクケース」(1,397円)の販売も始める。「Plapper」シリーズは、一般社団法人日本銅センターが抗菌効果を認証した製品。サイズは19センチ×11センチ×1.2センチで不織布マスクが最大5枚程度収納できる。
「マキシン」は、全国百貨店で婦人帽子、紳士帽子を販売するメーカー。本社内に製作アトリエを持ち、それぞれの帽子職人が全工程を手作業で仕上げている。鉄道、テーマパーク、万博、五輪選手団の制帽も製作し、2011(平成23)年からはメンズハットも手掛けている。