神戸市北区の有馬温泉街に11月28日、神戸洋家具専門店「神戸洋家具館」(神戸市北区有馬町、TEL 078-903-3377)がオープンした。経営は合同会社フリップ。
神戸洋家具の本流メーカー・ブランドを取り扱う同店。神戸港開港時から伝統の技を守り続けるオーダーメード家具店「永田良介商店」、同時期に創業した「眞木製作所」から独立のれん分けした「三上工作所」が製作する家具のほか、独立のれん分けした「メープル不二屋」の復刻家具を販売する。
京阪神地区をはじめ、国内外から多くの観光客が訪れるといわれている有馬温泉。「文明開化の時代から続く神戸の洋家具文化を広く紹介したい。歴史ある街並みの中に神戸の伝統である神戸洋家具を融合するとどんな化学反応が起こるのか」という思いから出店を決めたという。
店舗面積は、1階=21平方メートル、2階=25.5平方メートル。こぢんまりした店内に家具を配置することで、生活空間をイメージしやすいように工夫した。明るい壁面には南イランの遊牧民によるウール100%の手織りじゅうたん「ギャッベ」を展示販売する。店長の曽我登志夫さんは「南イランの風景を、基にデザインされた、天然の草木染による色鮮やかな織物を見てほしい」と話す。
商品は、ソファ(40万2,800円~)、ダイニングテーブル(45万8,000円~)、アームチェア(18万2,000円~)、ハイバックチェア(31万4,600円~)、テレビ台(60万円)、ギャッベ(座布団サイズ、1万9,000円~)など。今後、名刺入れ(1万円)、ハンコケース(6,000円~)、パスケース(5,000円)などの木工小物の販売も予定している。
曽我店長は「当社は有馬温泉エリアで神戸旅靴屋と豊岡鞄の2店舗を出店している。今回、満を持して神戸の洋家具を提案する店舗を開いた。ゆったりと落ち着いた空間で、兵庫のクラフトマンシップの粋を集めた商品を紹介できれば」と話す。
営業時間は10時~18時(土曜・日曜・祝日は9時30分~)。年内は水曜定休。