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神戸市立博物館で台場展・源平展、同時開催 神戸・清盛隊が9年ぶりに来館

神戸市立博物館で開催中の企画展「神戸源平巡り-『平家物語』の舞台を訪ねて-」に訪れた神戸・清盛隊 左から敦盛さん、重盛さん、重衡さん、宗盛さん

神戸市立博物館で開催中の企画展「神戸源平巡り-『平家物語』の舞台を訪ねて-」に訪れた神戸・清盛隊 左から敦盛さん、重盛さん、重衡さん、宗盛さん

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 神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で2月6日、企画展「神戸源平巡り-『平家物語』の舞台を訪ねて-」が始まった。特別展「和田岬砲台史跡指定100年記念大阪湾の防備と台場展」と同時開催。

自ら登場している展示品を興味深く眺める神戸・清盛隊

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 3階で開かれている企画展では、神戸を舞台とした源平合戦で登場する武将たちの姿や今日に至るまで残された足跡を同館所蔵品中心に41件展示し紹介。2階で同時開催している特別展のチケットで観覧できる。

 展示は、プロローグ「神戸は源平の町だった!?」、第1章「激戦の地、生田森」、第2章「諸行無常、一の谷周辺」、エピローグ「今日も遺(のこ)る神戸の源平物語」で構成する。

 学芸員の三好俊さんは「江戸時代の神戸周辺ガイドブックといえる1710年に刊記を持つ『兵庫名所記』、1796年に刊記を持つ『摂津名所図会』をめくると、今から800年以上前に起こった源氏と平氏の戦い『源平合戦』で活躍した武将たちの墓や慰霊のための石碑が多数掲載されている。史跡の多くは長きにわたって大切に守り伝えられ今も目にすることができるが、武将たちの歴史はほとんど教科書には載っていない。コロナ禍だが、市民の皆さんが普段の生活では気に留めないような日常風景の片隅にある地域の歴史に目を向けていただく機会になれば」と話す。

 開催に先立ち行われた記者内覧会には、今年9月29日に結成10周年を迎える神戸・清盛隊の嫡男・平重盛さん、三男・平宗盛さん、五男・平重衡さん、おい・平敦盛さんが9年ぶりに同館を来館。自らが登場しているびょうぶ絵などを興味深く眺めていた。

 前回同隊が訪れたのは2012(平成24)年2月で同館開館30周年とNHK大河ドラマ50年を記念し開催された特別展「平清盛」。当時は世界遺産・厳島神社の国宝「平家納経」の展示があり、訪れた同隊棟梁(とうりょう)の平清盛さんは「平家納経は、わしも久しぶりに見る」と笑い、「今は毛筆ではなく平成の世のサインペンなるものの使い方を練習中じゃ」と話していた。

 神戸・清盛隊プロデューサーの若見しのぶさんは「神戸・清盛隊が結成直後に『平清盛展』が開催され、結成10周年を迎える本年に『神戸源平巡り』が開かれることにとても縁を感じている。神戸に今も息づく源平の歴史を感じてほしい。神戸・清盛隊は10周年に向かってこれまで以上に神戸を盛り上げてまいりたい」と話す。

 新型コロナウイルス感染予防・拡大防止のため、入場無料対象者や前売り・招待券などの持参を含めてオンラインによる事前予約者の入館を優先。緊急事態宣言発令中は開館時間を変更するほか、関連事業は中止する。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は19時30分まで、ただし緊急事態宣言発令中は開館時間延長を中止)。月曜休館。入館料は、一般=1,000円、大学生=500円、高校生以下無料。3月28日まで。

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