ビーガン事業を展開する「ブイクック」(神戸市中央区磯上通4)が6月1日、ビーガン商品のみを取り扱う通販サイト「ブイクックモール」を期間限定でオープンした。
ビーガンレシピ投稿サイト「ブイクック」、ビーガンレシピ本の出版、ビーガン冷凍総菜のサブスクリプション「ブイクックデリ」など、自宅で手軽にビーガン料理を楽しめる環境づくりを行ってきた同社。社長の工藤柊さんは、環境問題や動物倫理を考える中で高校3年のころからビーガンを実践し、大学4年の昨年4月1日に同社を設立した。
工藤さんは自身の経験からビーガン商品の選択肢が少ないと感じ、「実践したい人が簡単に始められる・続けられる社会をつくる」ことを目指して、大学食堂への対応メニュー導入の推進や神戸のビーガンカフェで店長を務めるなどの活動をしてきた。
「ここ数年、健康や環境問題への意識の高まりから、ビーガンを取り入れる人が増えている。一方で、おいしいビーガン料理を食べに行きたくても、新型コロナウイルスの影響でなかなか外出の機会がないのが現状。特に地方では、都市部に比べてビーガン商品に手が届きにくい状況にある」と工藤さんは明かす。
同サイトは、今秋からの常設に先駆けて1カ月間限定で開設。人気ビーガン店6店のハンバーガー、ラーメン、インドカレー、レトルト製品、ドーナツなど50種類以上の商品を幅広く取り扱う。全国配送に対応し、「手軽におうちでビーガン商品を試してみたい人にもお薦め」という。
出店する6店は、都内にビーガンレストラン2店舗と駅・空港内にビーガンラーメン専門店を展開する「T’sレストラン」、ベジタリアンインド料理レストラン「自然派インド料理ナタラジ」、マクロビオティック食品を提供し都内に6店舗を構えるビーガンレストラン「CHAYAマクロビ」、都内でキッチンカーを展開する100%植物性ハンバーガー店「LUNA BURGER」、銀座にある「Renge equriosity」のオーナーシェフがプロデュースする「Chipoon」、焼き菓子やドーナツをオンラインショップやポップアップショップで販売する「HIKARI SHOKUDO」。
常設後は、出店者数を拡大することで「誰もがビーガンを選択できる環境づくり」を進めていくという。
期間限定での開設は今月30日まで。