料理人と小説家によるコラボイベント「まるごと一冊フルコースを食べられる日」が7月28日、神戸・三宮の創作料理店「されど青き空を知る」(神戸市中央区下山手通2、TEL 078-321-1866)で開催される。
発起人は、神戸と広島に店舗を構える「されど青き空を知る」店主の垣内博昭さんと短編小説専門フリーマガジン「THE TANPENS(タンペンズ)」編集長で小説家のファンシー・コウ(Fancy Koh)さん。
「タンペンズ」は無名のインディーズ作家がウェブではなく紙面上で活動する場を作るため、2019年5月の創刊準備号から始まり、隔月20日に発行しているフリーマガジン。「新しい小説体験を創造する」をモットーに8ページ構成で全国に配布している。
今年5月に発行された第12号では「一冊まるごとフルコース」と題して、「料理から小説。小説から料理」をコンセプトに7人の料理人と8人の小説家によるコラボを特集し掲載。イベントでは、掲載された料理を実際に食べながら、沖永良部島出身の歌手・大山百合香さんのミニライブ、神戸のインターネットラジオ放送局「RadiCro(レディクロ)」のパーソナリティーによる声劇(せいげき)も観ることができる。
コラボ企画に参加した料理人は、「されど青き空を知る」の垣内博昭さんをはじめ、「BAR SLOPPY JOE」の信原邦彦さん、「炭焼き べらみ」の米澤大貴さん、「葵(あおい)LIBERO」の浅田悦宏さん、「バール・アブク」の上野佑輔さん、パティシエの山口由夏さん、「FRANK/ニカイノフランク」の北島宏佑さん。
広島出身の垣内さんは「神戸は素晴らしい。特に人が素晴らしい。日本人特有の譲る精神と関西特有のユーモアそして神戸特有の心地よいプライドが39年間神戸以外で生きてきた僕にピッタリフィットした。今回の企画は小説家の方々が続けてこられたものの上に成り立っているが、小説家と料理人が出合って語り合い同じ目標を描けたことから全てが始まった。 お互いが『自分の小説で料理ができるの?』『自分の料理が小説になるの?』とドキドキした制作期間だった。このつながりから生まれた8つの物語は僕の宝物」と話す。
18時開場。入場料は2,000円(1ドリンク+2フード付き)。予約優先、入場制限あり(定員を超えた場合はキャンセル待ちとなる)。予約・問い合わせは「されど青き空を知る」まで。