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コロナ禍で神戸どうぶつ王国が支援募る 昨年に続き、セカンドチャレンジ

支援を募る「神戸どうぶつ王国」のゆるキャラ「カピィ」と「バーバラ」

支援を募る「神戸どうぶつ王国」のゆるキャラ「カピィ」と「バーバラ」

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 神戸ポートアイランドの全天候対応施設「神戸どうぶつ王国」(神戸市中央区港島南町7、TEL 078-302-8899)が7月30日、「花と動物と人との懸け橋プロジェクトセカンドチャレンジ~魅惑の動物園作りに向けて~」を立ち上げた。

サーバルの双子の赤ちゃん

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 2014(平成26)年7月19日にオープンし、今年で7周年を迎えた同施設。新型コロナウイルスによる国内感染拡大防止のため、感染対策に留意しながら安心安全な施設運営を続けてきたが、2年連続で一番の繁忙期であるゴールデンウイーク期間に臨時休園を余儀なくされた。

 現在、コロナ禍前の同時期に比べマイナス75%(6月末時点)にも及ぶ集客減・収入減の苦境に立たされている。年間約3億5,770万円(人件費1億8,000万円、飼料費2,700万円、動物医療費500万円、植物管理費1,200万円など)に上る動植物管理経費の調達にも影響を及ぼしており、本来予定していた飼育動物のQOL(生活の質)向上のための改善などが難しくなっているという。

 「そんな中でも私たちの動物たちの命をつなぐ責務に終わりはない」と、昨年に続き、2回目となる支援を呼び掛けるプロジェクトを立ち上げた。現在、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で支援を募っている。集まった支援金は、「飼育動物の福祉のための環境改善や動物医療施設の充実」「さらなる動物たちの繁殖を目指した施設作り」に活用する。

 目標金額は3,000万円。支援コースは5,000円からで、リターンとして、招待券、同プロジェクト限定オリジナルグッズ、クリスマスナイトの参加権などを用意。インターネットでの支援が難しい人は、施設に直接支援金を振り込む代理支援もできる。

 「昨年は皆さまの温かい支援により、ハシビロコウの繁殖に向けた生態園『Big billビッグビル』建設、コビトカバの雄用施設建設、日本固有種で絶滅危惧種であるアマミトゲネズミ、ミヤコカナヘビの生息域外保全の実施、SDGs活動の継続、動物医療施設の充実などを実施することができた」と佐藤哲也園長。「動物や植物、従業員には影響が出ないよう経営者として責任を果たす所存だが、昨年同様に飼育動物の福祉や種の保存、日本固有種の保全や環境保全、SDGsなどへの投資が困難な状況となっている。そこで大変心苦しいが昨年に続き、クラウドファンディングを実施することにした。今回は、繁殖に成功したサーバルの展示施設の拡張、マヌルネコの繁殖のための施設設置、コツメカワウソの福祉に資する施設の設置などを計画しているので、ご協力をお願いできれば」と呼び掛ける。

 募集期間は9月30日まで。

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