神戸・元町を舞台に制作された映画「まっぱだか」の公開が8月21日、元町商店街4丁目のミニシアター「元町映画館」(神戸市中央区元町通4、TEL 078-366-2636)で始まる。
開館10周年を迎える同映画館初となる配給作品。俳優としても活動している安楽涼監督(代表作「追い風」など)と片山享監督(代表作「轟音」など)が製作した。両監督のほか、出演作「彦とベガ」などの柳谷一成さん、同「みぽりん」などの津田晴香さん、同「私とわたし」などの大須みづほさんらが出演する。
同作品は、現実と向き合えずにいる男性と、現実の自分ではなく他人から求められる自分に踊らされている女性が出会い、同じ時を過ごしていく青春映画。同映画館・支配人の林未来さんは「映画で描かれる主人公たちの不器用な生きざまによって、毎日見ているはずの見慣れた光景が映画になっていく感覚をぜひ地元の人に味わってほしい」と話す。
撮影は神戸市内の各所で行われ、元町のバー「ANCHOR(アンカー)」(元町通1)は、もともと監督らが打ち上げなどで利用していたことからロケ地となり、店主のタケザキダイスケさんも出演している。
同映画館スタッフの石田涼さんは「映画の上映を機に始まった交流からすてきな映画が生まれた。この街に愛された人たちが撮ったこの街の映画となっている。舞台である元町で見てもらえれば」と笑顔を見せる。
上映時間はホームページに掲載する。料金は、一般=1,700円、学生=1,000円、60歳以上=1,200円。9月10日まで。
公開を記念して8月20日、ロケ地でもある三宮のライブハウス「KOBE BLUEPORT(神戸ブルーポート)」(加納町4)で公開前夜祭を開催。同作品の主題歌を担当した「Little Yard City」の川内康寛さんによるアコースティックライブや両監督の短編作品上映、出演者によるトークイベントなどを行う。
19時開始。料金は、前売り=1,500円、当日=2,000円、いずれも1ドリンク付き。