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神戸・長田のピュアチョコレート専門店「久遠チョコレート」が1周年

ピュアチョコレート専門店「久遠チョコレート神戸店」サービス管理責任者の藤田祥代さん(中央)とスタッフ

ピュアチョコレート専門店「久遠チョコレート神戸店」サービス管理責任者の藤田祥代さん(中央)とスタッフ

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 神戸・長田のアスタくにづか1番館南棟(神戸市長田区腕塚町5)1階にあるピュアチョコレート専門店「久遠(くおん)チョコレート神戸店」(TEL 078-646-3661)が10月3日、オープン1周年を迎える。

看板商品のテリーヌ各種

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 「久遠チョコレート」は障がい者や子育て中の女性、不登校や引きこもりの若者がショコラティエとして製造を担うチョコレート専門ブランド。障がい者の雇用の促進と低工賃からの脱却を目的に2014(平成26)年、一般社団法人ラ・バルカグループ(愛知県豊橋市)がトップショコラティエの野口和男さんと連携して事業を立ち上げた。

 全国に展開する店舗は、福祉団体がフランチャイズ契約店として運営。兵庫初出店となる神戸店は、福祉事業を展開する会社「PLAST(プラスト)」(腕塚町4)が担っている。店舗面積は112.6平方メートル(製造エリア含む)。店内は、木目と黒を基調としたぬくもりにある落ち着いた雰囲気に仕上げた。

 プラストは、身体・精神・知的・難病といったさまざまな障がい者が継続して働ける環境づくりに取り組んでいる。「自分の障がいを理解してくれない」「自分に合わない働き方を求められる」「職員や利用者とコミュニケーションを取ることが難しい」などの理由で、「障がい者が社会で働くことは簡単ではない。せっかく働き始めても次第に通わなくなってしまう実情がある」と同店サービス管理責任者の藤田祥代さんは話す。

 明るく働きやすい職場環境を実現するため、「看護師・作業療法士の専門的サポート」「常駐する障がい当事者(同じような立場の人)によるピアサポート」「フレキシブルな就労日時の設定」など神戸店独自の取り組みを行い、「身体がい者手帳1級を持つ脳卒中後の人などが実際に働き続けることができている」と藤田さん。「今後は一般就労への移行サポート、視覚と聴覚に障がいのある盲ろう者の受け入れも進めていく」とも。

 商品は世界中のピュアチョコレートを素材に、余分な油分を一切加えず、一つ一つ手作業で仕上げ「妥協のないものづくり」を追求。久遠チョコレートの看板商品を詰め合わせた「テリーヌ6枚ギフトBOX」(1,490円)、ピュアチョコレートにドライフルーツやナッツをトッピングしたチョコレート「プレミアムテリーヌ」(全8種類、1個411円)、ドライフルーツ(7種類)にピュアチョコレート(ビター、ミルク、ホワイト)をディップした「ドライフルーツミニ」(1個411円)、フランス産オレンジスライスの砂糖漬けにコロンビア産ピュアチョコレート54%をディップした「オランジェ」(1個303円)などを販売する。テークアウトのみ。

 藤田さんは「コロナ禍で変化する生活環境は、障がいのある方たちにも影響を与えた。当店の職場環境は皆が周りを気遣う心を持っていて、穏やかな時間が流れている。1周年記念ボックスの販売を企画しており、現在は皆で準備に奮闘している」と笑顔を見せる。

 営業時間は10時~18時30分。水曜定休。

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