神戸で靴や服飾雑貨の企画・デザイン・販売を手掛ける「moxie(モクシー)」(神戸市中央区磯上通8)が10月31日、コンパクト避難用防災シューズ「EVACUATION(エバキュエーション)グッドデザイン賞受賞記念モデル」の先行予約販売を開始した。
統括部長の黒田篤さんは、阪神・淡路大震災の被災経験から「災害時の避難に特化した靴を作りたい」とコンパクトな避難用防災シューズ「EVACUATION」を開発。今年3月にクラウドファンディングで支援を募り、9月に一般販売を始めた。
危険物が散乱する災害地で、くぎやガラス片を踏んでも貫通しない特殊繊維素材を採用。普段から手に届く場所に常備できるコンパクトさが評価され、10月に「GOOD DESIGN AWARD2021」のグッドデザイン賞を受賞した。
新機能を追加した受賞記念モデルは、暗い場所でも見つけやすいように収納バッグの持ち手に蓄光プリントを施した。標準光源(D65)30分の照射で、暗室環境で80分間持ち手が光る仕様になっている。
サイズはS(22.0~23.5センチ)、M(24.0~25.5センチ)、L(26.0~27.0センチ)、LL(27.5~28.5センチ)の4種類で、男女兼用。価格は1万1,000円。
クラウドファンディングサイト「MAKUAKE」で支援者向けに先行予約販売を行う。数量限定で早割り、セット割りも用意。締め切りは11月29日。
黒田さんは「購入者の皆さんからは履き心地の良さや保管のしやすさなど大変評価をいただいている一方で、防災シューズそのものの認知度はまだまだ低いと感じる。『EVACUATION』を通じて、災害時の靴の重要性を広く知ってもらいたい」と話す。