香美町役場神戸営業所が主催する「香美町香住ガニフェア in 神戸」が3月4日、神戸市内のレストラン22店舗で始まる。
神戸営業所が設立された2014(平成26)年から続く同イベントは、「香住ガニ」の認知拡大を目的に企画され、今回で11回目。
「香住ガニ」は香美町の香住漁港で水揚げされるベニズワイガニで、みずみずしく、うま味が強いのが特徴。鮮度を維持するため、水揚げ後すぐにボイルし、むき身にする独自の加工方法で品質を保つ。
昨年、神戸営業所に赴任した天良真浩さんは「魅力的なレストランが集まる神戸で、香住ガニのおいしさをPRしたい」と、南京町で広東料理「民生廣東(カントン)料理店」(神戸市中央区元町通1)を営む安達正一さんに相談を持ち掛けた。ポートピアホテル出身の安達さんは当時の同僚だった「神戸イタリアンKIZUNA」(加納町4)店主の後完治さんにも声を掛け、料理人同士のネットワークからフレンチ、イタリアン、鉄板焼きなど22店舗の飲食店が参加することになった。
香住ガニを毎年メニューに使うという安達さんと後さん。「初めて香住ガニを食べたときは、こんなにおいしいカニが兵庫県にあるのかと驚いた。これまで輸入物のカニを料理に使っていたが、地元の食材をお客さまに提供したい」と口をそろえる。
香住ガニのむき身を使った特別メニューは、「民生廣東料理店」の「香住ガニ入りローメン」(1,200円)、「神戸イタリアン KIZUNA」の「香住ガニのトマトクリームソースパスタ」(1,980円)、「劉家荘(りゅうかそう)」(元町通1)の「香住ガニのシュウマイ」(850円)、「ビストロ・レクレ・神戸」(中山手通4)の「香住ガニとネギのテリーヌ」(1,600円)など。
フェア参加店舗のうち2店舗で香住ガニメニューを注文した人を対象に、ボイル香住ガニ2杯を抽選で5人に進呈するプレゼント企画も行う。
神戸営業所の天良真浩さんは「地元香美町では味わえないような和洋中の香住ガニメニューがそろうのは神戸ならでは。カニのシーズンというと冬のイメージがあるかもしれないが、香住ガニは9月から5月末まで長期間楽しめる。このフェアで香住ガニのおいしさを知ってもらって、次は香美町へカニ旅行に来てもらいたい」と話す。
今月13日まで。