魚肉練り製品製造業「カネテツデリカフーズ」（神戸市東灘区向洋町西5）が2月26日、ひな祭りに合わせた新商品「ほぼいくら」を期間限定で販売する。

カネテツデリカフーズのほぼシリーズ新商品「ほぼいくら」

　1926（大正15）年創業の同社。魚介類の味・食感・見た目をフェイクかまぼこ（＝風味かまぼこ）として再現したほぼシリーズ商品は、2014（平成26）年3月発売の「ほぼカニ」以降、「ほぼホタテ」「ほぼエビフライ」「ほぼカキフライ」「ほぼうなぎ」「ほぼタラバガニ」「大粒ほぼホタテ 浜焼き風」、「サラダプラス ほぼタラバガニ」「サラダプラス ほぼホタテ」「大粒ほぼカキフライ」を発売し、シリーズ累計販売数量が5500万パックを超える人気商品となっている。

　イクラを再現したという「ほぼいくら」は、魚卵アレルギーの人でも食べることができるように魚卵成分を含まない。

　開発の経緯について、同社広報の荒井紅美さんは「近年、地球温暖化の影響による海水温の上昇によりサケが記録的不漁となっていることから、サケの魚卵・イクラの価格も高騰が続くと予想している。価格の高騰に伴い需要量は減少傾向にある。イクラの代替品となる『ほぼいくら』を販売することで、海の資源を守ることはもちろん、価格高騰によりイクラを購入しにくくなっているお客さまの役に立ちたい」と話す。

　「魚卵アレルゲンフリーでイクラを再現することで、お子さまを含む家族みんなで同じ食卓を囲む楽しさに貢献したい。日本の歳時や食文化の継承にもつなげていきたい」とも。

　販売は3月3日まで。