「第1回 Para国際音楽コンクール」が5月29日、神戸文化ホール(神戸市中央区楠町4)中ホールで初開催される。
主催は一般社団法人パラ・アーティストマネージメント協会(TEL 070-5259-0992)。
音楽やアートを学ぶことで障がいのある子どもたちが社会の一員として幸せに暮らしていくための支援を行うNPO法人「響愛学園」(愛知県一宮市)が2020年に設立10周年を迎えるに当たり、「彼らの才能の発掘の場所を、全国、また世界へ、今後さらに広げていく取り組みを推進する」ことを目的として2018(平成30)年12月21日に発足したパラ・アーティストマネージメント協会。
音楽を通して表現する「障がい者の無限の可能性と魅力」を発信し、社会の中で生き生きと活躍する場を広げたいと同コンクールを企画した。音楽を愛し、真剣に音楽と向き合う障がい者を対象に、日々の研さんと成果に光を当て、「さらなる技術と芸術性の向上を目指すことで自信や誇り、社会での活躍の機会を作り出していくこと」を趣旨に行う。
全国から50人の障がいを持ったアーティストがエントリーし、3月に厳正な審査のもと23人が選ばれた。5月29日13時からの本選コンクールにはピアノ、マリンバ、バイオリン、バラフォンの演奏や声楽を披露。審査員は日本センチュリー交響楽団メンバーのほか、特別審査員として2020東京パラリンピックの閉会式でピアノ演奏を披露した「7本指のピアニスト」として知られる西川悟平さんが務める。表彰式は18時15分からを予定する。
当日は17時30分から西川さんによるトーク&コンサートも行う。
同団体代表理事の児島真里子さんは「コンクールは挑戦するために鍛錬を重ね、演奏を披露することにより達成感を得る事ができ、より高みを目指すことができる場所。しかし、障がい者のためのコンクールは数少なく、平等であるはずの挑戦の機会が無いため、障がい者の社会活躍のチャンスが失われているのが現状。障がい者アーティストの個性を生かし、演奏活動の機会を創造することで、社会全体に対して障がいに対する関心や理解を深め、障がいの有無に関わらず対等な関係を築き、社会での活躍の機会を生み出すことができると考えている」と話す。
12時30分開場、13時開演。チケット料金は3,000円。「チケットぴあ」「神戸文化ホールプレイガイド」で取り扱う。問い合わせはパラ・アーティストマネージメント協会まで。