「神戸老人ホーム紹介センター」（神戸市中央区東川崎町1、TEL 0120-105-515）が1月6日、3冊目となる「老人ホームあんしんガイドブック2023 ～これ1冊で老人ホーム選びはバッチリ！～」を発行した。

「老人ホーム分布マップ」を掲載する

　同センターは、労働者派遣業、職業紹介事業、広告代理業、メディア事業などを手がける「ネオスタイル」が運営する。多様化する高齢者施設の違いや現状を正しく把握し、情報提供するための専門事業として2015（平成27）年2月1日に開設。神戸の高齢者施設から入居者本人と家族の希望に合う「高齢者施設探し」をサポートしている。

　地域密着の信用金庫で働いていた藤本将誉社長が「地域社会に価値ある存在になりたい」と立ち上げた同センター。年間の問い合わせは1800件以上で、500件以上の入居者紹介件数があるという。

　新型コロナウイルス感染拡大に伴い施設見学が減少する中、「安心して老人ホーム選びをしてもらいたい」との思いから2021年に同冊子を創刊。藤本社長は「最近はインターネットを使って施設を探す人が多いが、高齢者からは冊子など紙媒体のニーズが高い。時代とは逆行するかもしれないが、求める人の声に応えたかった」と話す。

　入居検討中の高齢者や家族、ケアマネジャー、ソーシャルワーカーに入居者コーディネーターが直接届ける同冊子。老人ホームを探している人だけでなく、日々高齢者や家族から相談を受けている専門職者のツールとしても活用されている。ホームページで取り寄せ申し込みにも対応しており、中には「就職活動に役立てたい」と介護関係の専門学校生からの問い合わせもあるという。

　2023年号はA4サイズ、オールカラー、約90ページ。発行は6000部。無料。「入居までの流れ」「種類と特徴」「選び方のポイント」「施設の種類と比較」など老人ホームを選ぶ際に必要な情報、施設スタッフへのインタビュー記事、区ごとに色分けした神戸市内および芦屋市、西宮市の「老人ホーム分布マップ」などを掲載している。

　冊子利用者からの声を生かし、内容をブラッシュアップ。施設探しの参考になればと、今号から神戸市内各区、芦屋市、西宮市の特長やスポットの紹介、高齢者施設数、高齢者数を「老人ホーム分布マップ」に追加した。

　藤本社長は「日々高齢者の方々の相談を受ける中で、老人ホーム選びに悩まれる方がいかに多いか痛感している。高齢者とその家族の負担を少しでも軽減できるよう、今後さらにサポート体制を整えていきたい」と話す。