神戸に本社を置く食品メーカー「フジッコ」(神戸市中央区港島中町6)が現在、体験企画「丹波黒育成体験プログラム」の参加者を募集している。
同企画は、兵庫県の特産物「丹波黒(たんばぐろ)」の苗植え・土寄せ・収穫までの農業体験と、収穫した新豆の試食を行う全4回のプログラム。1734年に兵庫県丹波篠山市で創業した老舗豆類卸小売業者「小田垣商店」(丹波篠山市)の協力を得て行う。
フジッコ広報室(食育チーム)担当者の豊田麻衣子さんは「黒豆の中でも、とりわけ粒が大きく、ふっくらとやわらかく、食味が良いと言われている丹波黒黒豆を使った当社の『おまめさん 丹波黒黒豆』は、発売から40年を超えるロングセラー商品で、主におせち料理の一品として親しまれている。丹波黒黒豆の生育過程を体験することで自然の恵みや生産者への感謝の気持ちを養い、国内産の素晴らしさを実感して自給率向上に意識を向けることなどを学んでもらいたいと企画した」と話す。
「小田垣商店」の田村隆弘さんを講師に迎えて行う体験プログラム(各日8時30分集合、15時解散)は、6月10日=苗植え、7月8日=土寄せ、10月14日=黒さや(枝豆)収穫。12月16日(10時~13時予定)には、収穫した新豆を試食する「穫(と)れたて新豆を味わう会」をフジッコ本社で行う。
田村さんは「20歳から、田んぼでお米や野菜を作ってきた。黒豆を真剣に栽培したのは40歳ごろで、以降黒豆作りに目覚めた。夏は早朝5時より黒豆畑へ行き、黒豆と会話している。とにかく田んぼが大好き。村一番を目指して頑張っている」と話す。
小学3年~6年生と保護者が対象。参加無料。募集人数は15組30人。募集締め切りは5月21日。申込者多数の場合は抽選で、5月下旬に結果をメールで通知する。申し込みは「フジッコ」ウェブサイトの専用フォームで受け付ける。