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ネスレ日本がオンライン探究学習教材提供開始へ 中学生・高校生対象に

今年3月に行ったオンライン探究学習教材「ネスレ サステナビリティ プログラム」トライアル授業の様子

今年3月に行ったオンライン探究学習教材「ネスレ サステナビリティ プログラム」トライアル授業の様子

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 ネスレ日本(神戸市中央区御幸通7)が5月23日、全国の中学生・高校生を対象としたオンライン探究学習教材「ネスレ サステナビリティ プログラム」の提供を始めた。

映像教材とワークシートで学習を進めていく

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 「探究学習」は、日常生活や社会に目を向け、自ら課題を見付け、その解決に向けて情報を収集・整理・分析していく学習活動のこと(文部科学省)。小・中学校では「総合的な学習の時間」の科目、高校では「総合的な探究の時間」などの科目で導入されている。

 同社によると、「探究学習」のテーマは各校の実態や生徒の興味・関心に基づいて選ばれるが、「職業・キャリア」「国際交流」などのテーマに次いで、身近に起きている環境問題の中から課題を見つけるテーマも人気という。

 世界188カ国で事業展開する同社は、その存在意義(パーパス)として、「食の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の生活の質を高めていく」ことを掲げ、高品質で安全な食品・飲料の提供をすることを目指しており、これまで教育現場に出向き、同社の活動を題材とした授業を行うことで「探究学習」を支援してきた。

 地理的な制約や日程調整などで希望に沿えないことがあったことから、これまでの知見を生かし、新たにオンライン探究学習教材を開発した。

 同社の事例を通して、身の回りの課題について考えるという同教材。コーヒーの「ネスカフェ」、チョコレートの「キットカット」など、日常生活の中で身近に接する食品や飲料を題材にしていることが特徴で、映像教材をヒントにワークシートを使って生徒一人一人が課題や取り組み方を整理し、グループワークで考えを共有・発表する主体的、協働的な学習を進めていく。

 授業で使う映像教材(約20分)、個人ワークシートに加えて、教員向けの活用ガイド、学習指導案を提供する。対象は、中学校・高校の教育機関関係者。利用無料。申し込みは同社ウェブサイトの専用フォームで受け付ける。

 今年3月にトライアル授業を行った教員は「映像教材をヒントに、自分の課題について楽しみながら考え、互いの思いを共有することができ、自分自身もワクワクしながら授業をすることができた」と話し、授業を受けた高校2年の生徒は「身の回りの小さな問題から解決していくことが、世界の環境問題を解決するきっかけになり、世界全体が一つとなって世界の問題を解決することができるのかなと思った」と感想を述べた。

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