NPO団体「にこにこ劇場こうべママ」が主催するイベント「あわてんぼうのこうべママ’09 ちょっと早めのジングルベル」が12月15日、神戸・北野の「ラインの館」(神戸市中央区北野町2、TEL 078-222-3403)で開催された。
幼児とその母親のために企画された同イベント。当日は、児童館で配布したチラシや同NPOホームページを見て応募した約50人が参加した。会場中央には、「まだお座りのできない子どもたちがお母さんのひざに乗ったり、寝転んだりして見ることができるように」とじゅうたんを敷いた。
イベントの始まりは、何が行われるのか分からない様子の子どもたちだったが、ベルを使った演奏に始まり、紙芝居や人形劇、クリスマスソングの合唱など会が進むにつれ、静かな雰囲気に。終盤にクリスマスプレゼントとして同NPOメンバーが子どもたちにドーナツを配ると、あちこちで「ありがとう」とプレゼントを受け取る愛らしい姿が見られた。
今年10月ごろから計画していたという同イベント。当日の出演者は、プロのソプラノ歌手やピアノ講師など多彩で、神戸北野の地に本格的な歌声が響いた。1歳の長女と参加した女性は「抽選に当たってからずっと楽しみにしていた。娘は紙芝居と歌が気に入ったのか、静かに集中して聴いていた。また来年も参加したい」と話していた。
同NPO代表の國本ひろみさんは「お母さんになったらあきらめることがたくさん出てくる。それを、『子どもがいるからあきらめること』ではなく、『子どもがいるからできること』に変えたい」と話す。「小道具はすべて手作り。絵のうまい人、歌のうまい人それぞれが頑張ってつくり上げたイベント。これからも続けていきたい」と意欲をみせる。