神戸で独在住の日本人女性アーティスト作品展-テーマは「空」、和紙に描く

「雲のような広がりを見せるから」と裏から彩色した筧有子さんの作品

「雲のような広がりを見せるから」と裏から彩色した筧有子さんの作品

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 ドイツ・ハンブルグ在住のアーティスト筧有子さんの作品展「筧 有子展 in Kobe-sky,absolute-和紙に雲のある景色を書いて敷き詰める作品群」が1月8日、海外移住と文化の交流センター(神戸市中央区山本通3、TEL 078-272-2362)で始まった。主催は芸術と計画会議(C.A.P.)。

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 筧さんの作品9点を展示する同展。期間中、展示スペース横のアトリエで製作活動を続ける筧さんの最新作品も展示していく予定だという。

 作品は日本画用の和紙に岩絵の具や水干絵の具などで彩色しており、彩色する際に「にじみ止め」をしないのが特徴。中には、「雲のような広がりを見せるから」と裏から彩色した作品も。筧さんは「絵の具の質感の違いが面白い。和紙は厚みがあってフワフワした手触りの『雲肌麻紙(くもはだまし)』を使用している」と話す。「紙の持つ透明感を知ってほしい」とつった作品も展示している。

 高校時代に美術クラスに入ったのがきっかけで、本格的に作品制作に取り組むようになったという筧さん。テーマは「空」で、作品の中にはドイツにいる時に日本を思って描いた作品や、南フランスのいろいろな青い空を表現した作品も。

 筧さんは「(展示スペース横の)アトリエで描いた作品をどんどん展示していきたい。今の状態から2~3週間後どう変わっていくのか自分でも楽しみ」とほほ笑む。作品作りについては、「伝統的な素材にこだわりながら製作を続けていきたい。絵を立体的にすることにも興味があるが、工芸に寄りすぎずアートとして楽しめるものに挑戦したい」と意欲をみせる。

 開館時間は10時~19時。2月7日まで。今月23日15時からは、作品の説明などを行うアーティストトークイベントも予定する。

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