神戸出身俳優の卯内里奈さんによるプチ・ワンマンイベント「Rinana組会(りななぐみかい)」が12月10日、三宮のフードバー&エンターテインメントスペース「Ageha Base(アゲハベース)」(神戸市中央区下山手通2)で開かれた。
卯内さんは中学生だった2005(平成17)年、ヴィジョンファクトリー所属の女子4人組ダンス&ボーカルユニット「HINOIチーム」のメンバーとしてエイベックスからメジャーデビューし、ユニット解散後の2013(平成25)年、Rinana(りなな)としてシンガー・ソングライター活動を始めた。
2015(平成27)年からはラジオ関西のパーソナリティーを4年間務めたほか、2017(平成29)年から3年連続で音楽フェス「KOBEハーバーカーニバル」を主催した。現在は東京にも拠点を置き、俳優として映画、テレビ、CMなどに出演している。
音楽をメインに活動していたころ、大規模な単独ライブの開催を決意したという卯内さんは「当時は大きなライブハウスを満員にする自信がなかったが、ファンや関係者の皆さんと団結することで絶対に成功させるという強い気持ちを持っていた」と話す。自身の思いやファンの気持ちをアットホームに意思疎通できる場所を作りたいと「Rinana組会」を初めて企画した。その後も同イベントを不定期開催している。
「久しぶりの開催だった」(卯内さん)という今回は、卯内さんを長年応援してきたファンをはじめ、数年ぶり、遠方からなど、通常より多くの人が参加。中には、「SNSで見つけて参加した」という人の姿もあった。
卯内さんは当日、自身の楽曲「ハーバーカーニバル」「ユメイト」など4曲を披露。卯内さんが初めて監督、脚本、主演を務めたショートムービー「I WANT TO BE A HERO」の上映も行い、撮影・助監督の東基済さん、出演者の藤縄耕平さん、神澤こころさん、制作の南愛華さんがゲスト出演した。
卯内さんは「生まれ育った街でのソロ活動も10年を迎えた。今は活動内容も拠点も変わったが、変わらず受け入れてくれるファンの皆さま、街の存在が、心の支えになっている。目に見える形で結果を出すことが恩返しの一つだと思うが、今は目の前のことを一つ一つ丁寧に一生懸命行うことを大切に頑張りたい。今回のイベントは改めてそう思えた日になった。まだ発表されていない出演作もいくつかあるので楽しみに待っていてもらえたら。来年も東京中心の活動になるが、関西でのイベントも継続していきたい」と話す。