神戸・北野でダテカヨコさん作品展-イラスト原画など40点展示

ダテカヨコさん作の木製のオブジェ作品

ダテカヨコさん作の木製のオブジェ作品

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 ギャラリー北野坂(神戸市中央区山本通1)で2月23日、イラストレーター・ダテカヨコさんの作品展「もうひとつの庭」が始まった。

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 同展はイラスト原画を中心に木製のオブジェや小さな絵本、カードなどの紙製品や雑貨など約40点を展示・販売するもの。テーマは「庭の中にある風景」で、想像の庭をイメージを膨らませて描いた作品や中が見えない庭の中を想像し描いた作品などを展示。ダテさんは例年この時期に同ギャラリーで作品展を開催し、今回で7回目を数える。

 開催初日、神戸は最高気温17度と暖かく晴れ。そのためかコンクリート打ちっ放しの壁に木目調の床、ガラス窓とシンプルな空間の同ギャラリー内には日中絶えず太陽光が降り注ぎ、「最近緑を描くことが好き、作品への登場も多くなった」と話すダテさんの繊細なタッチで描かれた作品は、まるで屋外に展示されたように温かい印象を与えていた。

 「毎回自分で新しい試みを見つけて挑戦している。毎年一緒ではなく技法や画材を新しくすると、自分にとっても新しい発見がたくさん見つかる」と話すダテさん。昨年はアクリルやパステルを中心に描いていたが、今年は透明水彩に挑戦したという。「イラストの作品にはほとんど透明水彩を使っているので、以前と絵の雰囲気が変わった。緑を描く場合、透明水彩の方が気持ちよく描ける」とその魅力を語る。

 ダテさんの作品には着ぐるみを着た人間のような生き物や、ちょうネクタイをしていすに座っているロバのような生き物、エプロンをしてお茶を飲むクマのような生き物など、さまざまなキャラクターが登場する。今回は銅や真ちゅうなどで作られた約2メートルの金属製の棟を展示に使い、天井からは布でできたモチーフがつり下げられるなど、空間にもこだわった。

 ダテさんは「何かを見て、それをそのまま描くことはしない。そのもの自体、見えたままではなく自分でそこからいろいろと想像して描いている」と話す。「音楽に詳しい友人が作品に合わせて作ってくれたCDも流している。目からも耳からも展示の世界観を感じていただければ」とも。

 開場時間は11時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。3月1日は休館。展示作品のほかにもポストカード(150円)や2010年度のカレンダー(1,890円)なども販売する。

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