神戸学校に奥山佳恵さん-「子育てしながら手づくり」テーマに講演

講演を行う奥山佳恵さん

講演を行う奥山佳恵さん

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 フェリシモ(神戸市中央区浪花町)主催の「神戸学校」が2月20日、女優でタレントの奥山佳恵さんを迎えてエスパスフェリシモホール(須磨区)で開催された。テーマは「子育てしながら手づくりのすすめ」。

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 講演は、デビュー当時の写真などをスクリーンに映しながら、それにまつわるエピソードを奥山さんが話す形式で進められた。中には奥山さんの夫や7歳の長男の写真も公開、奥山さんの夫がバナナや玉子に落書きした様子を撮影したスライドが映されると、奥山さんは「夫はバナ夫(バナナをモチーフにしたキャラクター)やガンダムのキャラクターをとても鮮明に描く。こういうイタズラを見ると本当に夫は働いているのかな、と思うことがある」と話し、会場から笑いを誘う一幕も。

 ほかにも、「手づくりが好き」だという奥山さんが作ったものも紹介。さまざまな工夫が施され、中には「長男がよだれの多い子だったから」とバスタオルを入れたよだれかけや履けなくなった長男のズボンをブックカバーやランチョンマットにしたものも。

 明るくはつらつとした雰囲気を持つ奥山さんだが、出産直後はさまざまな事に戸惑い、子育てを心の底から楽しめていないことに気付いたという。「子育ては孤独との戦いでもある。外に出たり、人と話したりすることで、家の空気も体の中の空気も回っているんだと思った」と話す。「何気なくよだれかけを作った事で救われた。目に見える実用的なものを作ることで自分が生きていることを実感できた。忙しいからこそ何か作る喜びを味わってほしい」とも。

 続く質疑応答では、会場から「奥山さん自身はどんな両親に育てられたのか」と問われた奥山さんは「両親は中華料理店を経営していたので、忙しく親子の時間はあまりなかった。でも愛情は接する時間の長さではなく質。コミュニケーションはムツゴロウさん級だった(笑)」と答えた。「母と話す時間がないので交換日記をしていたが、書くことすべてを肯定してくれる。もっと母を喜ばせたいと思い、物事をいかに楽しくとらえるかが大切ということを教えられた」とも。

 フェリシモが主催する「神戸学校」は1995年の阪神淡路大震災をきっかけにスタートし、今回で154回目を数えた。参加料は全額、「あしなが育英会」の神戸レインボーハウス運営支援に活用される。

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