スポーツ教室の子どもにウガンダの現状伝える-神戸でワークショップ

3本に折った短い鉛筆で名前を書く子どもたち

3本に折った短い鉛筆で名前を書く子どもたち

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 神戸市青少年会館(神戸市中央区雲井通5)で5月22日、ウガンダの現状を訴えるイベント「ウガンダ・ルヒーラ村の子どもたち」が開催された。主催はNPO法人アミティエ・スポーツクラブ(東灘区)。

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 「スポーツを通じて世界の平和と健康に貢献する」ことを目的とする同NPOは、世界の貧困撲滅に取り組むNPOと協力し、年間1校の小学校建設を計画している。同イベントは、建設に先立ち訪問したアフリカ現地の模様を同NPOが開催するスポーツ教室に通う子どもたちに伝えるもの。オリジナルの紙芝居や折れた鉛筆を使いワークショップを開いた。

 「みんなで使えるように」と、通常の鉛筆を3本に折って使っているというウガンダの子どもたちが実際に使っている鉛筆を使い参加者は名簿に名前を記入。その後、ウガンダの様子をスライドで紹介。道が整備されていない様子に「道が砂でできている」「細くてボコボコ」「信号や横断歩道がない」など日本との違いを挙げていく子どもたち。学校も黒板が小さく、教室が薄暗い様子に驚いた様子でスライドに見入っていた。

 紙芝居ではウガンダに行った日本人が人種の違いや教室の違いを感じ、不安になる様子を表現した物語を読んだ。その後、現地の子どもたちへ自分たちができることを考え、それぞれが持ち寄った色鉛筆やクレパスなどで絵に表した。「靴を履いていなかったから、靴をプレゼントしたい」「ウガンダで一緒にサッカーをしたい」などの意見が挙がり、紙芝居を読んだ同NPOの高橋朋世さんは「ご飯を残さないことや水を無駄にしないことなど、できることはたくさん。物も大事にしてほしい」と話した。

 最後に同NPO滋賀支部リーダーの竹之内恒平さんは「自分のことだけでなく人のことも考え、思いやれる人になってほしい。遠い国にいる子どもたちのためにできることがたくさんあるのを知ってもらえたのもうれしい」と話し、「自分の経験をたくさんの人に伝え、子どもたちの目が世界に向くような、優しい心を持った子に育てていきたい」と締めくくった。

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