
フェリシモ(神戸市中央区浪花町)主催の「神戸学校」が6月19日、演出家の森田雄三さんを迎えてエスパスフェリシモホール(須磨区)で開催された。テーマは「日常にある『笑い』について」。
俳優・イッセー尾形さんの「1人芝居」の演出で知られる森田さんは、1970(昭和45)年「自由劇場」で「ボクシング悲歌」を演出、自由劇場連続講演のラインアップに加わる。1992(平成4)年以降毎年年間約120ステージを実施し、翌年には海外公演の演出も開始。現在も新しい形の音楽演劇の演出を手がけている。
ほかにも「演出家森田さんのイッセー尾形ができるまで」と題し、地元の方と4日間で芝居を創り上げるワークショップを全国8カ所で行った森田さん。「始めたきっかけはお金がなかったから(笑)。通常芝居をするには1カ月のけいこがいるが、普通の人は4日以上休めない。どうして自分を芝居に合わせないといけないのか、と思い、芝居を自分に合わせる方法を考えた」と話す。
教師と芝居を作るワークショップも行う森田さん。講演では、実際に神戸市や高砂市の教師が教師と生徒や、先輩教師と後輩教師などの設定で芝居を披露。会場からは大きな笑いが漏れる一幕も。
続く質疑応答で「森田さんの考えるコミュニケーションとは」と問われた森田さんは「間が取れる人、取れない人がいる。誰かといると話さなきゃいけないと思うが、話そうとするから気まずいと感じてしまうだけ。黙っていればいい。黙っていたら、本当に話したいことが出てくるかもしれないから」と答えた。
フェリシモが主催する「神戸学校」は1995年の阪神淡路大震災をきっかけにスタートし、今回で158回目を数えた。参加料は全額、「あしなが育英会」の神戸レインボーハウス運営支援に活用される。