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神戸・元町で絵画立体作品展-大正~昭和40年代の神戸振り返る

LEDを使用した立体模型「花電車」

LEDを使用した立体模型「花電車」

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 元町商店街内の「こうべまちづくり会館ギャラリー」(神戸市中央区元町通4、TEL 078-361-4523)で11月11日、「昭和の神戸と市内電車 鈴木城 絵画立体作品展」が始まった。

会場には50点以上の作品を展示する

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 神戸電気軌道開通100周年と、神戸市電廃止40年を記念して行う同展。大正時代から昭和40年代までの神戸の様子を50点以上の作品でよみがえらせた。「鈴木城さんの作品には根強いファンが多い」(同ギャラリーの西尾幸美さん)という同展。2007年の開催時には7,000人を超える来場者があったという。

 展示スペースには「大正から昭和初期にかけて・成長期」「戦前から戦中にかけて・受難期」「昭和30年代・黄金期」など6つの年代に分けて絵画作品を展示。絵画作品は水彩絵の具やパステル、日本画用の画材などで描かれている。中央には和田岬をモデルとした「高松陸橋」や、阪急三宮東口をモデルとした「ターミナル」などの立体作品も展示。その中の一つ「花電車」にはLEDを使用し、イルミネーションも再現した。

 ほかにも「TEA ROOM & STREET CAR」と題し、三宮駅周辺や神戸駅前の喫茶店の様子を描いた作品も展示。作品は中から見た外の風景と、外から見た喫茶店の外観とを描き、作品には路面電車を見下ろす喫茶店の利用客などが細かに描かれている。

 鈴木城さんは「第二次世界大戦や阪神・淡路大震災で神戸は大きく姿を変えたが、あの希望に満ちたころの懐かしい昔の風景は、それぞれの人々の心の中に市内電車の思い出とともに残り、消えることはない」と話す。「もう一度見たいとの声が多く寄せられた作品や立体模型も展示している。私自身も印象に残っている花電車を新たに作った。作品を通してその当時の神戸の街並みを思い出し、皆さんそれぞれの『自分史』を振り返るきっかけにしていただければ」とも。

 開館時間は9時30分~18時。水曜休館。今月23日まで。

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