ベトナムの旧正月「Tet(テト)」を祝うパーティーイベントが2月2日、兵庫国際交流会館(神戸市中央区脇浜町1)で開催された。主催は「KobeViet(在神戸ベトナム人青年・学生会)」。
同イベントは2001年、当時会長だったカオ・アイン・ジュンさん(現在、在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館・領事)が在日ベトナム人の交流の場とし発案し、今年で11回目を迎える。ベトナム語で新年のあいさつは『Chuc mung nam moi(チュック・ムン・ナム・ムゥォイ)』。今年は2月3日に旧正月を迎え干支(えと)が切り替わるが、ベトナムでは「猫」年に入る。
会場には、在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館や日本ベトナム友好協会兵庫県連合会、在神戸ベトナム人青年・学生会のメンバーとその家族など約70人が集まった。中央に置かれたテーブルでは、餅米と豆から作る「テト」の代表的な料理「Banh Trung(バィン・チュン)」やフォー、生春巻などベトナム人女性の手料理を並べ、供え物として皿に果物5種類を盛り付けた「Mam Ngu Qua(マム・グー・クア)」も飾った。会長のゴ・ロンさんのあいさつの後、昨年、日本での活動に最も貢献した人をベトナム大使館が表彰した。参加者は料理を食べながら、舞台で披露される楽器演奏やゲームなどを楽しんだ。
ロンさんは「国を離れて日本で暮らすベトナム人の心のケアが大切。『KobeViet』では、ベトナム人のお年寄りが病院で医者と話をする際の通訳などもしている。在日ベトナム人同士の交流のため、年に数回イベントを開催している」と話す。